久しぶりにFrance 5の子育て番組〈Les Maternelles〉を見た。2001年から続いている番組で、息子と娘が10代の時に毎朝のように見ていたお気に入り番組だ。この番組は女性司会者の登竜門としても知られている。初代はマイテナ・ヴィルヴァバンで、今はCanal+の押しも押されぬプロデューサー兼司会者、2代目のカリーヌ・ルマルシャンはM6に移って大活躍している。現在の司会者は、Canal+のトークショーに欠かせなかった、あふれるようなエネルギーの持ち主、ダフネ・ブルキ。
毎回、番組の中心になるのは、「10代で母になって」、「出産休暇をとった父の役割」、「親独りの子育て」、「子供に小遣いの使い方をどうやって教える」、「いつまで母乳」といったテーマについて、体験者、心理学者などを交えてのディスカッションだ。ボクが見た時は「50をすぎてパパになった」というテーマ。二人の父親が、もう年ごろの子供がいるのに、もう一人子供をつくることの不安、喜び、苦労などを率直に語っていく。クリストフは、「二度流産で、これが自然の摂理かなとホッとしたら,三度目はうまくいった」とほほえむ。ピエールは「せっかく50代の余裕を味わおうと思っていたのだけれど、更年期間近の妻のプレッシャーに負けてしまった。でも再びオモチャを買って幼子といっしょに遊ぶことの素晴らしさ!」
父親が子育てに積極的に参加することの大切さを説き続けたこの番組が、フランス人の子育てを変えたことは確実だ。(真)
*France 5、月〜金8h55。