デルフィーヌ・ヴォランジュは、人気歌手のオリヴィア・ルイーズを発掘した名プロデューサー、 ローラン・バランドラによって見出されたフレンチポップスのシンデレラ。ロリ声、コケティッシュ、アンニュイな雰囲気、小洒落たサウンド、日本人がイメージする今日的フレンチポップスの条件をすべて揃えた雰囲気先行型タイプの歌手だ。彼女の詩に、自作自演歌手で俳優のベルトラン・ベランが曲をつけた『Sirènes』では、ベランとデュエット。その美しい画像がYou Tubeで見られる。最近録音した『Hôtel Chopin』は、彼女の詩に、ゲンズブールの「メロディー・ネルソンの歴史」のアルバムを担当した名作曲家兼アレンジャーのジャン=クロード・ヴァニエが作曲していて、こちらはジェーン・バーキンのような雰囲気。上半身にもっとボリュームがあれば良いのだが。その彼女が、2月に待望の初来日公演。 (南)
福岡(10日)、大阪(11日)、東京(14日)。