9月5日付仏紙は、セルヴィエ社の元社員の証言によって、同社の糖尿病薬「メディアトール」の認可申請書類に虚偽があった疑いがあると報じた。同薬服用によって500?2000人が死亡したとされるこの事件では、同社が副作用やリスクを隠して医薬品認可を取り付けたと疑われており、パリ検察局が2月に司法捜査を開始した。実際には食欲減退剤であった同薬を、商業的理由からアンフェタミン系であることを隠し糖尿病薬として1973年に保健当局に認可申請をしたと、同社の元社員である2人の科学者が証言した。同社は近く起訴処分になる予定で、裁判は来年春に行われる見込み。また、被害者賠償基金が1日に発足し、4日までに130件の申請書類が提出された。