ニューヨーク裁判所は8月23日、検察側の訴追取り下げの求めを受け、ドミニク・ストロス=カーン氏に対する性的暴行罪の訴追を取り下げることを決定した。検察は22日、強姦されたと訴えていたホテル従業員ナフィサトゥ・ディアロさんと同氏との間に性交渉があったことを示す医学的・物的証拠はあるが、強姦を証明するものではないこと、またディアロさんが虚偽の証言を再三行っていたことで、訴追取り下げが賢明と判断した。ストロス=カーン氏は23日、「不当で恐ろしい試練の終結」と喜びを表し、家族や支援者への感謝を表明した。これで同氏は刑事責任は免れ、帰国が可能になった。ディアロさんは損害賠償を求める民事訴訟を起こしている。