破棄院付検事総長は8月16日、ベルナール・タピ氏への公的資金支払い問題に関して、ラガルド前経済相(現国際通貨基金専務理事)に対する捜査開始を正式決定した。この件は、アディダス売却をめぐるタピ氏とクレディ・リヨネ銀行の係争を終結させるために、2008年に前経済相が仲裁裁判所に同件を託し、その結果、倒産したCLの資産を受け継いだ資産売却コンソーシアムが公的資金から2億8500万ユーロをタピ氏に支払うことが決まったもの。これに対し、社会党議員が同件を国会で討議しなかったのは違法だとして破棄院に提訴。大臣の違法行為を裁く共和国法廷が4日に捜査開始を決定していた。捜査は数年かかる。