グラフィック・デザイナー 野口久光の仕事

Affiche

●ヨーロッパ映画を彩るポスターとともに
 戦前、戦後の数々の海外名作映画のポスターを制作し、油絵のような作風で異文化の空気を巧みに表現した野口久光。その確かなデッサン力とモノトーンを思わせる渋い色使いは、海外の映画作家からも高く評価された。
 今回は、「禁じられた遊び」「第三の男」「大人は判ってくれない」「旅情」「フレンチ・カンカン」といった名作映画の、オリジナルのポスターと野口久光デザインのポスターを対比させ、野口氏直筆のデッサンポートレート(スターの肖像画)、野口愛用の絵筆などの道具類も登場。またジャズやミュージカルを日本に紹介する音楽評論のかたわら、レコードジャケットのデザインを手がけた、多彩な活動を紹介する。
なお、期間中はポスターとなった名作映画を中心に、何本ものヨーロッパ名画を上演し、野口久光にちなんだ講演会も3回開かれる予定だ。
 外国映画がはるかな憧れに輝いていた時代を振り返り、デザインの力を感じさせる展示が、数奇屋造りの記念館と素敵な対比を見せてくれるはずだ。
鎌倉市川喜多映画記念館(神奈川県鎌倉市雪ノ下)
2011年7月1日〜8月28日
観覧料¥200(一般)