チーズ好きの友だちがやってくる時は、年末でもあるしちょっと豪華なplateau(盛り合せ)を用意しよう。タイプ、風味、形などを考えながら六つ選んでみた。
(1)バノンBanon。プロヴァンス地方の山地で作られている。栗の葉に包まれていたり、ハーブがまぶしてある香り高い小さなチーズ。乳は、山羊乳、牛乳などさまざま。
(2)ヌシャテルNeufchâtel。ノルマンディー地方の白カビチーズの一つ。わら目が付くくらいに熟成されたものがベスト。
(3)オッソー・イラティOssau-Iraty。バスク地方の山地で放牧されている羊の乳から作られるチー ズで、どこか優しい甘さを持った独特の風味。黒サクランボのジャムを添えたい。
(4)ボーフォールBeaufort。サヴォア山地の放牧牛の乳から作られている加熱圧搾タイプのチーズ。薄く切って噛みしめると、繊細な風味が次から次へと花開く。
(5)ロックフォールRoquefort。ブルーチーズの王者格。他のブルーとは違って羊乳。クルミなどの木の実を添えたい。
(6)マンステールMunster。アルザス産の表皮を洗われたチーズ。納屋を思わせる独特の匂い、クリーム色の身がとろけるよう。