2週間のニュース

●記者の動向をサルコジ大統領がスパイ?
 11月3日付カナール・アンシェネ紙は、サルコジ大統領が、自分や側近のスキャンダルを追うジャーナリストを監視するよう国内情報局(DCRI)に指示していると報じた。大統領府はこの記事を「ばかげている」と否定。記者組合や野党は大統領に説明を求めるとともに、国会による調査を要求している。また6日、スクワルチーニDCRI局長とクロード・ゲアン大統領府事務総長はネット新聞「メディアパール」を名誉毀損で告訴すると発言。メディアパールは4日、カラチ爆破事件を調査していた記者が今年3?4月に行き先を監視されていたと報じていた。この件は、ベタンクール事件を追っていたル・モンド、ル・ポワン、メディアパールの記者のコンピューターが10月に事務所や自宅から相次いで盗まれた事件とともに議論を呼んでいる。
●ドメネク前監督が解雇慰謝料求めて訴え
 フランス・サッカー代表の前監督レイモン・ドメネク氏の弁護士は11月3日、前監督が仏サッカー連盟(FFF)による解雇を不当とし、解雇手当と慰謝料の計290万ユーロの支払いを求めて労働裁判所に提訴したと明らかにした。FFFは9月、前監督が南アW杯における仏代表チームの騒動に関してFFFへの報告義務を怠ったり、対南ア戦で同国監督との握手を拒否したとして、「過失理由の解雇」を言い渡していた。デュショソワFFF会長は、前監督の要求額は「非常識で挑発的」と反発。
●エアバスなど中国と140億ユーロの契約
 11月4、5日の両日、胡錦濤(フー・ジンタオ)中国国家主席がフランスを公式訪問した際、フランス企業と中国企業との間で計140億ユーロの契約が交わされた。欧州航空機エアバスとエアチャイナなどはA320型機50機、A330型機42機など計102機の売買契約を交わした(100億ユーロ)。トタル社は中国エネルギー会社と石炭気化工場建設で合意(20?30億ユーロ)、アレヴァ社は向こう6年間に2万トンのウラニウム供給で25億ユーロの契約。サルコジ大統領は主席との会談で、フランスが11月12日から議長を務めるG20(主要20カ国・地域)に関する通貨問題で意見の一致をみたとし、同問題に関連したセミナーが来春中国で開催される可能性を示した。
●年金法案成立後もデモ続く
 10月27日に国会で年金制度改革法が可決成立した後も抗議デモが続いている。28日のデモには全国で労組発表200万人(警察発表は56万人)が参加し、11月6日のデモでは労組発表120万人(警察発表38万人)が参加。23日にもデモが予定されている。しかし、9月23日と10月12日の300万人(労組発表)に比べると規模は小さくなっている上、労組の足並みも乱れており、CGTがデモを継続する方針を打ち出す一方で、FOはストを行うとし、ストを持続しなかったCGTを批判。
●ゴンクール賞、ミシェル・ウエルベック

 11月8日、フランスでいちばん権威ある文学賞、ゴンクール賞がミシェル・ウエルベック氏の『La Carte et le Territoire』(フラマリオン出版)に授与されることが決まった。同氏はすでに同賞候補に3回挙っているが、タイ買春観光を扱った作品やイスラム教を侮辱する発言などで物議をかもしたりしており、受賞を逃していた。ゴンクール賞でウエルベック氏に敗れたヴィルジニー・デスパント氏の『Apocalypse bébé』(グラセ出版)はルノドー賞を受賞。
●放射性廃棄物運搬列車、各地で立ち往生
 放射性廃棄物をドイツに輸送する列車が11月5日にラ・アーグを出発し、各地で反原発市民団体の抗議運動にあったものの、9日に目的地の独北部ゴアレーベンに到着した。これはドイツの原発から発生した廃棄物をラ・アーグの再処理場でガラス固化した高レベル放射性廃棄物154トンで、14の車両に搭載し、治安部隊も3車両に乗り込んで護衛した。出発後しばらくしてカン市の駅付近で反原発団体の活動家が線路に侵入し、列車が数時間立ち往生、一般の列車も運行を見合わせた。9日に独ダンネンベルク駅で大型トラックにコンテナごと積み替えられた廃棄物がゴアレーベン貯蔵所に到着。同駅付近でもドイツの市民団体が座り込みを行い、警察に強制排除される騒ぎになった。