10カ月、ドゥドゥは決まった?

 可愛い歯が上下に生えてくるこのころは、離乳食のバラエティーをぐんと増やしたい。さまざまな食材を調理方法や煮加減で変化をつけたり、味覚だけでなく語感をフルに刺激して食の楽しみを伝えたい。好き嫌いの激しい子や小食な子だと不安になるし、食べてくれないと正直ストレスもたまるが、無理強いだけは避けたい。手がかかると思われる離乳食作りは、味付けする前の大人向けの料理を取り分けたり、時間のあるときに作り置きするのが便利だが、そんな時間もない時は、市販のベビーフードよりはましかと、冷凍食品ショップのビオ野菜をあげても私はいいと思う。それから、ベベが、きちんとした姿勢で、また、器に入っている食べ物を見ながら食事できるように、やはり成長とともに高さが調節できるベビーチェアが便利だ。
 さて、生後10カ月は、身近な人以外に、ぬいぐるみなど「物」にも愛着を持ち始める時期。このころにドゥドゥdoudouが決ってくることが多い。ドゥドゥとは、小さな子が肌身離さず持ち歩いているタオルやぬいぐるみのことで、べべも一人で寝る習慣があり、働くママの多いフランスでは子供の精神安定に役立つものとして、このドゥドゥが定着している。べべが好きそうにしているぬいぐるみなどに、ママやパパの匂いをたっぷりとつけてあげ、意識的に持たせてみる。なるべくなら肌ざわりが良く、安全で、軽くて持ち運びが楽なものが理想…。というのも、わが子がプラスチック製の巨大なカメをドゥドゥとして選んだゆえ、硬くて重いドゥドゥとの生活がやはりちょっと複雑だからだ。自ら選んだその気持ちを尊重してあげたいところだが、自分で持ち上げられないので、移動のたびに引きずってウルサイし、寝ている時に頭や顔をぶつけては痛いと泣いて目を覚ます始末。託児所からもどうにかならないかと懇願され、たまりかねて布製の小さなカメを必死にすすめているが、うちの子にとっては分身である巨大カメくんを簡単に手放すわけにはいかないようだ。(凜)