Stephane Martin — パンも自家製。細かいところまで気配りがある。

 シックな店構えながら、昼コースが前菜+メインまたはメイン+デザート16.5€、3皿で21€とリーズナブル。昼のコースはmenu du marché というだけあって、季節の素材を生かした献立だ。この日は夏を思わせる暑い日だったので友人と意見が一致し、とった〈生ハムメロン〉は、ひとくち大に切った冷たいメロンのうえに、ハモンセラーノがふわりとのって、盛りつけもきれい。夏の前菜の定番だけに、真似したい上品さだ。もうひとつの前菜、〈コウイカとパプリカのフリカッセ〉は、コウイカの他にも小イカも入って、うまみもたっぷり入ったラタトゥイユという感じ。美味しいソースは残したくないので、パンでしっかりぬぐってきれいに食べる。グラスでとったワイン(6.5€)との相性も抜群。パンといえば、この店の自家製パンにも定評あり。ケシの実やゴマつきプチパンや、ミニバゲットなど、すべてがおいしく迷ってしまうほど。
 メインは、〈サバのグリル、ニンジンのクミン風味グラッセ〉が素晴らしい。パリパリに皮ごと香ばしく焼かれたサバのおろし身もさることながら、ニンジンのグラッセが秀逸。たっぷりあしらわれた香味野菜を煮詰めたソースがじつにいい味で、手軽なランチメニューも決して手を抜かないシェフの心意気が感じられる。〈若鶏のロースト〉もシンプルなだけに、おいしさの違いが歴然。付け合わせの揚げジャガイモもホクホクとおいしく仕上がってる。
 デザートは、チョコ風味のフラン、洋ナシのキャラメリゼ、ピーカンナッツとチョコチップ入りのクッキーの盛り合わせ。欲張りすぎちゃったかなと思いつつ、絶妙においしいのでぺろりと平らげた。
   季節に合わせメニューは少しずつ変わるが、シェフの得意料理、ハチミツ、スパイス風味の豚スネ肉のブレゼはいつでもある。34€コースにも入っているのでがっつり食べたい時に味わいたい。(里)
67 rue des Entrepreneurs  15e  01.4579.0331
 M° Charles Michels  日・月休。