バラが一番美しい季節

● Roseraie du Val de Marne
 バラが一番美しい季節がやってきた。フランスの歴史でバラをめでた人といえばナポレオン1世の妻ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネで、マルメゾン城で大切にバラを育てた。ただしジョゼフィーヌの時代には、バラは冬場は温室で大切に栽培され、暖かくなると鉢植えのまま庭や城内を彩る植物だった。現在私たちがイメージする「戸外の」バラ園をフランスではじめて完成させたのはジュール・グラヴルー。19世紀末、彼は、ジョゼフィーヌの死後長い間放っておかれたマルメゾン城のバラを復活させながら、自らのバラ園を構想し、パリの南郊外にあるレイ・レ・ローズにその夢を実現する。グラヴルーはブローニュの森端にあるバガテルのバラ園、エリゼ宮の中にあるバラ園などもその後手がけている。
電話をしたら「5月の末から7月中旬までが見ごろ」という返事だったので、交通の便があまりよくないので、車でバラ園へ。あるある!  色とりどりのバラ、バラ、バラだらけの庭が目の前に広がる。中央から放射状に、そして囲いをたどって半円を描くように続く小道をそぞろ歩くとよい香りがあちこちからただよってくる。「これもバラなの?」と自分の背丈よりも高い茂みを指しながら娘が問いかける。そう、バラといえば、スキッと背を伸ばしてあでやかに咲き誇る姿を想像してしまうのだけれど、茂みになったり、ツタのようにからみついたり、しだれかかったり…といろいろと種類があるのだ。ジョゼフィーヌにちなんだバラ、○○侯爵とか○○男爵夫人…とかの名前がついたバラを比較するのもまた楽しい。(海)

Roseraie du Val-de-Marne : Rue Albert Watel,  94240 L’Hay-les-Roses  01.4399.8280
RER B線Bourg-la-Reineから172番、192番のバスで。10-20h。1.5€-3€。