Gateaux aux bananes
甘く食べやすいバナナは子供たちの好物。栄養面からいっても、カロリー豊富だし(テニスプレイヤーがよく試合中に食べていますね)。カリウムやビタミンA、C、Kに富んでいるし、成長期にある子供たちに適した食品。そのまま食べてもいいけれど、バターで炒めてから、コニャックやラム酒でフランベしたりすると、上等なデザートだ。このバナナケーキは、「小学5年生の娘が学校で覚えてきて作ってくれた素敵なレシピ」といって紹介したのは、12年前、というわけで、料理教室でも好評だから、再登場です。
小さく切り分けたバターをボウルに入れ、柔らかくなるように30分ほど室温に置いておく。小麦粉200グラムとベーキングパウダーlevure chimique 1袋(11グラム)、塩二つまみを混ぜ合わせる。バナナは、ヒョウのように褐色の斑点が出ている完熟ものの方が香りよく焼き上がる。買い置きしておいたバナナがそんな状態になったら「バナナケーキを作ろうかな」となるわけだ。その3本を、フォークの背を使ってトロロ状態になるまで丁寧に押しつぶす。この辺でオーブンを目盛180度に合わせて点火しておく。
柔らかくなったバターに砂糖を加え、フォークを使ってなめらかなクリーム状になるまで練る。卵2個を加えて、さらにムース状になるまで混ぜ合わせたら、粉のミックスとトロロ状のバナナを、交互に数回に分けて加えて練り合わせる。これをバターを塗ったケーキの型に入れて、熱くなっているオーブンの中段へ。1時間ほどで焼き上がるでしょう。あまり焼きすぎるとぱさぱさしてしまうので、竹串を刺して時々焼き加減をチェック。少し冷ましてから型から抜き、オーブン用の網にでものせて冷まします。
しっとりふくらんだケーキをほお張るとバナナの香りが広がる。シャーベットなどを添えてデザートにしてもいいが、どちらかというとティータイム向き。乾燥しないようにアルミホイルで包んで保存します。(真)
よく熟したバナナ3本、卵2個、バター80グラム、小麦粉200グラム、ベーキングパウダー1袋、砂糖130グラム (約カップ3/4)、塩少々