4、5カ月になると赤ちゃん赤ちゃんしていたべべも、体重は出生時の2倍になり、運動量が増え、骨格がしっかりとしてくる。首がすわり始め、安心してタテ抱っこができるようになるし、うつぶせにすると頭を上げ、ひじで体を支えるなど、ハイハイの前兆がみえる。成長が著しく、昨日できなかったことが今日すんなりできるなど、親がワクワクする時でもある。わが子は天才と、早々に親ばか化し、他人の目もこれみよがしに褒めまくり、褒められてうれしいべべは、また新たな発達を遂げる。人間とはうまくできた生き物だ。視覚もどんどん発達して、周囲のものへの興味を示す。物をつかもうと手を伸ばし、口に運ぶ。これは、口や舌の機能を発達させ、物を認識し、微量のばい菌を摂取しながら体に抵抗力をつけているので、誤飲には注意が必要だが、それ以上の心配は無用。感情面ではあやすとよく笑い、逆にほうっておかれるとぐずったり、ウソ泣きしてママやパパを呼びつけるなど技も巧妙になる。
大人が食事をする様子をじっと見て、よだれをたらしたりするので、離乳食開始の合図? と思いがちだが、アレルギーの観点から、最近のフランスの小児科医は6、7カ月まで待たせさせることが多い。離乳食は個々の成長に合わせて、医者のゴーサインを得てから導入する。
パリではべべと楽しめる企画も多いが、大人気のベビースイミングbébé nageurは2回目の3種混合DTPとBCG*接種済みなら登録が可能。ベビースイミングを行う公営プールの詳細は、パリ市のサイトにある各施設に直接連絡を。低月齢のべべは、人ごみはなるべく避ける必要があるが、気候のよい時期はベビーカーに乗せてどんどん外出したい。個人的には電車で行けるフォンテーヌブローの森の、ベビーカーコース**がおすすめ。ベビーカーのために作られたコースだから気軽に自然を満喫できる。(凛)
*BCG接種は義務でなくなったため、プールによっては必要でない場合もある。
**Circuit poussettes en forêt de Fontainebleau