フランスで余生をおくる。

La Vie devant soi en France

帰郷するたびに「フランスに住み着いてもう何年?」と問われるのは自分が浦島太郎のように見られているのか、または日本語の発音がすこしおかしくなっているのか…。また日本から来たばかりの人から「パリに来られてもう何年ですか」と聞かれるのは、よほど自分がパリジャンっぽく振るまっているためなのか…。
フランスに住み着き、60歳から65歳で定年を迎えた日系人は私も含め約1500人いるという。日本の両親がすでに亡くなり、実家もなくなっていたり、もう故郷には戻らず余生をフランスでおくろうとしている人々が大半。
10年前にパリで設立された、フランスで老後を豊かにする会〈マロニエの会〉では定期的に座談会や催し物が行われており、お互いに孤独なパリ生活のなかで横のつながりを太くしてくれている。
この特集は、フランスの高齢者に対する社会保障や〈マロニエの会〉の活動、日系在住者7人に参加していただいた座談会を取り上げた。(君)

構成・文・写真:小沢君江/イラスト:ジェレミー・ルロワ

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