おなかもまだそれほど大きくなっていないし、体調が安定する5~6カ月ごろが、妊娠全期間でもっとも穏やかに過ごせる期間と言える。辛い「つわり」もいつ終わりがくるの? と疑った方もいるでしょう。時期は人にもよるけれど、終わりは必ず訪れるのでご心配なく。ある日ふと食事が美味しいと気づく。やっと普通に食べられる! でも体重増加には十分気をつけて。後々妊娠中毒症などの原因にもなるからだ。動けるうちにベビー用品も揃えたいところ。性別が分からないうちは中間色を選ぶのが無難。ちなみに体重計は産後も必需品となるので、この際メモリー付きのものを買ってしまおう。
今まではかかりつけの婦人科で毎月検診を受けていたが、今後は産婦人科(たいていは出産予定の産院)でお世話になる。やっとこさ取れた産院での最初のランデブーで、6カ月以降の全検診の予約日時が知らされる。ただでさえ込み合っている最近の産院で予約が確保できただけでもラッキーなのだから、せいぜい間違えないようにしっかり手帳に記そう。
驚きなのは胎動だろう。最初はおなかの中で空気の玉がはじけるみたいな感じがする。それがだんだんハッキリわかるようになり、次第にグニュリと腸が動いたような感覚に変わる。胎動は言葉でコミュニケーションをとれない赤ちゃんにとってメッセージを伝える大切な手段。「元気だよ」と合図を送ってくれているのだ。胎動の感じ方は個人差が大きく、このころはまだ実際に赤ちゃんが動いていても感じないママもいるとか。第2回目のエコグラフフィーは20~22週の間に行う。今回は羊水を優雅に泳ぐ胎児をばっちり観察できる。最新の3Dエコなら、可愛いお顔も見ることができる。また、性別が明らかになることが多いので、知りたくない方はその旨事前に伝えよう。
そうそう、出産準備講座cours de préparation à l’accouchementの予約はもう済みました? 8講座までは保険でカバーされるし、やっぱりとても役に立つからぜひ参加して欲しい。(凛)