この手品の種を明かすと…
(1)観客の一人にカードをよく切ってもらう。カードを広げて見せ、カードの並び順などにトリックがないことを確認してもらう。
(2)客はカードの山から任意のカードを取り出し、マジシャンに見せないように記憶する。その1枚をカードの山の上にのせ、気がすむまで切ってもらう。(3)マジシャンはカードを表に向け、すべてが見えるように並べる。客の手を取って、カードの上をゆっくりと往復してもらう。
(4)質問などは一切せず、手の往復だけを熟視しながら、徐々にカードを切り捨て、最後に客が記憶していたカードを見つけ出す。
(1)でカードを表に向けて並べた時、1枚目のカードをひそかに記憶しておく。こうすれば、観客がめくって記憶したカードをカードの山の上にのせてから、どれだけ切ってもらっても構わない。そのカードは常に、マジシャンが記憶したカードの上に位置し続ける。とにかく演出が第一! いかに観客をハラハラさせ緊張感を与えるかということが大切だ。演出が上手ければ上手いほど、マジシャンの与えるインパクトも大きなものとなる。