7月1日からレストランの付加価値税が19.6%から5.5%に引き下げられた。これによって、レストランの料理の値段が下がり客が増え新たな雇用を、というのが政府の目論見。この措置に対しレストラン業界は一律11.8%の値下げを確約していたが、現実はどうだろう。すべての料理を値下げしたレストランはごくまれ。メニューの中の何品か、あるいはコース料理だけというのがほとんどで、値下げ率も5%から10%というところ。まったく値下げしない店もかなりある。写真のレピュブリック駅に近いレストランでは、前の値段と税率引き下げ後の値段を並べて客引きに余念がない。アルコール飲料は税率が据え置きのままなので値下げなし。
この付加価値税引き下げで、国の歳入は30億€減となるが、レストラン業界の新雇用による税収増ではとうていまかないきれない、とみられている。
死者0.02人
この1カ月で、リオデジャネイロ—パリ間、パリ—コモロ間で旅客機2機が墜落し、合わせて380人の死者を出した。飛行機の安全性が再び問われているが、飛行機は列車と並んで一番安全な乗り物であることに変わりはない。1千万人が1km移動したとして、その移動中の飛行機と列車での死者は0.02人。それに引き換え自動車は約30倍の0.64人。一番危険なのはやはり二輪車で約700倍の13.8人。
57%
政府は失業対策の一環として、日曜もデパートや商店などがオープンできることをねらいとした法案を検討中。7月4日にリベラシオン紙が行った世論調査によると、「日曜に仕事をすることを引き受けますか」という問いに57%がNon!