まゆ毛は、その人の表情や顔の印象に大きな役割を演じているようだ。日本人がまゆの形を変えたり、まゆ毛の色を染めたりしているのに対して、フランス人は両極端に分かれる。生まれてから一度もまゆ毛を切ったり抜いたりしたことがないナチュラル志向な人もいれば、二週間に一回まゆの脱毛にかよっている人もいる。
例えば、フランスのエステで、顔の手入れ同様に人気があるのが、「épilation sourcil」と呼ばれる、いわゆるまゆ毛抜き。そのためだけにサロンを訪れる。この「エピラシオン・スルシ」、まゆ毛を抜こうとメガネをはずすと見えなくなるマダムたちのためのものかと思いきや、主な顧客は男性もふくめた20代の若者たちや、ゲジゲジまゆを持つ人が多い。またフランス人は、まゆがアングロサクソンの人たちより寄っている人が多いので、みけんのまゆ毛を脱毛する人が多いのも特徴の一つだろう。抜き方や形にも当然プロのテクニックがあるから、サロンに出かけていくことになる。日本人はまゆ毛は自分で手入れすることがほとんどで、このためだけにエステに通うという発想はまずない。フランス人は日本人以上にまゆの形にはこだわりがあるようだ! フランス人で、生まれてから一度もまゆの手入れをしたことがない人は、きりっとした一文字のまゆの人が多い。
ところで日本人とフランス人の顔の違いといえば、なんといってもまゆ毛が生えてるとこのでっぱり具合。まゆ毛の所のでっぱりが強く目との間隔が短いと、その下に陰ができてどことなく西洋人風…。アジア系はこのでっぱりが弱く平たいので、のっぺりした印象を与えやすい。誰もが愛用するサングラスがよい見本で、フランス人は日本人と違ってサングラスから眉毛がはみ出さない!(有)