Wenzhou — セロリ入りの餃子や蒸し豆腐で、健康回復だ。

 温州Wenzhou(ウェンヂョウ)は上海の南に位置し、東シナ海に面した古くから貿易などで栄えていた地方。商売熱心で世界各地に進出し、フランスにも10万人ほど住んでいるという。パリにも温州料理を食べることができる店が増えているが、ボクらが出かけていくのはベルヴィル街にある「温州正宗点心」。友だちも何人か誘っていろいろな料理を分かち合いたいものだ。狭い店なので、相席になることも多いけれど、そんなことを気にしてはいられない。
 前菜で欠かせないのは、やっぱりセロリ入りの餃子ravioli aux céleri(10個で5€)だろう。水餃子で、ちょっとつるんとした皮の中にはセロリがたっぷり詰まっている。ショウガが入っているせいかもしれないが、ちっともセロリ臭くはなく、セロリ嫌いの人だっていくつでも食べられる。しょう油のタレがついてくるけれど、ちょうどいい塩味なので、ボクはタレなしで味わう。セロリといえば、ここのイカとセロリの炒めものsauté de céleri aux calamars(8.9€)も忘れてはいけない。炒め加減が適度で、イカの柔らかいこと、そしてセロリのしゃきっとした歯ごたえ!  薄く切られたショウガやニンニクもかなり入っている健康料理。青島ビールがうまい。
 そしておすすめ中のおすすめは、エビのせ蒸し豆腐pâte de soja aux crevettes à la vapeur(6.9€)。蒸し上げられた柔らかな豆腐の上に、細ネギとむきエビがのっている。そして、ゴマ油風味で少々甘いしょう油のタレが、まわりに流し込んである。はしでは無理なので、大きなスプーンでタレごとすくいながら味わっていく幸せ。かなりの分量なので、二人で一つがちょうどいい。
 それでもまだおなかが空いてるなら、高菜の漬け物が入った手打ち麺(5€)。あっさりスープで胃も休まるような感じだ。そして家には、この店自慢の安くてうまい肉まんを持ち帰ることにしよう。(真) 
 
24 rue de Belleville 20e 01.4636.5633  M°Belleville 木休