サンバのリズムに合わせてそろいのユニフォームで踊る女性たち、子供たちを驚かそうと追いかける大きな龍の張りぼて、2頭立ての馬車に乗った仮装した人たち…パリのカーニバルは小規模ながらも、さまざまな趣向を凝らして、見る人の目を楽しませてくれた。
2月22日に行われた今年12回目のパリのカーニバルは、ニースなどのカーニバルに比べると無名。パレードへの参加者は15,000人、観客は4万人という触れ込みだが、それよりはずっと少なかったようだ。20区のガンベッタ広場を出発して、ベルヴィル、レピュブリックから市庁舎へというコースはパリのカーニバルというよりは、カルチエのお祭りといった感じ。市民団体が中心になって進めているこのカーニバルを、今後はパリ市が力を入れて規模を大きくしていくそうだ。より多くの市民が参加できるお祭りの発展に期待したい。(し)