将来への不安を抱えながら年越え。

 製造業の稼動縮小、失業率の上昇、企業の雇用削減、そこに厳冬が追い討ちをかける格好でフランスは新年を迎えた。
 フランス人の2009年の展望は悲観的だ。国立統計経済研究所INSEEによる国民の生活意識調査では、過去1年間に生活水準が低下したと感じている人が圧倒的に多く、08年12月の調査では低下したと思う人の割合(%)と上昇したと感じる人の割合は、前者が77ポイントも上回っており、07年12月の62ポイント差からかなり悪化。同様に、今後1年間で生活水準が下がると感じている人は、上がると感じている人を59ポイント上回り、やはり1年前の32ポイント差から悪化。家計が過去1年間で苦しくなった、今後1年間で苦しくなるだろうという人も増加している。
 生活が厳しくなっているから大きな買物はできないが、今まで我慢していた小さな買物はしたい、というわけで、冬のバーゲン初日、パリの街は例年に勝る人出だった。物は買いたいが、高すぎる。より安い商品を求めてネットショッピングがますます盛況になる一方で、バーゲン後は財布の紐はまた堅く締められるだろう。(し)