Fogon – 引越してさらに評判を高めている店はタパスとパエリアが抜群だ。

 正直、予算が少々高いのでひんぱんには出かけられないが、「とっておきの店を教えて」と友人、知人に頼まれると、まず教えるのがこの店だ。2006年までは、5区のSt Julien le Pauvre通りにあったのだが(現在は594号で紹介したRibouldingueという店に)、引越してセーヌ川沿いの6区へ。以来、さらなる評判を呼んで連日満員盛況のレストランとなっている。
 ここを訪れるのが初めてなら、まずはタパスコース(49€)をとるのがいい。タパスといっても従来のタパスとはまるで別物。彩り豊かで繊細な料理が、小さなポーションで次から次へと給仕される。5~6人で来て、タパスコースのシメに単品でパエリア(22€)をとるのが王道だが、本日は2人なのでパエリアコース(44€)をとることにした。お供にはサングリア(5€)。
 コースは、本日のタパス+パエリアとデザートがチョイスできる。我々は、迷わず手長エビのパエリアを選んだ。1人あたり8e の追加になるが、この店でこれを食べないのはツライ。アミューズにはマグロとイチゴの和えものと、小さなグラスに入ったガスパチョ。続いて本日のタパスが、ダイコンと子羊の煮物、ビーツのムース、
イワシのブルスケッタ風と、1つのプレートに3種のって登場。すべてが手の込んだ料理で素材も面白いので、初めてここに来た友人は、目をまんまるにして1つ1つの料理を味わっている。器やテーブル周りのこだわりようも一見の価値あり。
 さて、本日のメイン、パエリアがやってきた。アスパラガスなどの野菜やイカがたっぷり入り、濃厚な手長エビのスープで炊かれた輝かしいご飯の上にはプリプリの手長エビがのっている !  さっと火を通しただけのエビの火加減も最高だ。
 デザートには、周囲の皆さんもこぞって頼んでいるスウィート・タパスを。別々の器に入った小さなデザートが4つも味わえるのは、これまたこの店ならでは。
 食後は夕暮れのセーヌを眺めつつ夕涼みの散歩ができる、抜群のロケーションだが、昼の営業は週末のみで、平日は夜のみなのでご注意を。(里)


引越し前は、Fogon Saint Julienという名前だった。

45 quai des Grands Augustins 6e
01. 4354.3133
M。 Saint Michel