暮らしの中に花が自然に溶け込むパリの生活。特別な機会のみならず、日常的に取り入れることが得意なパリジャン。特に、手軽だがインテリア効果をぐんとあげるカットフラワー(切り花)の使い方はぜひ真似したい。またフラワーセラピーというくらい、花が人間に与える効果はインテリア以上に意味がある。購入先も、市場、フラワーショップ、スーパーの軒先、道端などと様々でとても身近。気負って花瓶を用意しなくても、グラス、ジャムの空き瓶、プリンの空き瓶などを利用しても十分に素敵だろう。
切り花はすぐに傷むからなかなか手が出ないとよく耳にする。せっかく購入して上手に飾っても、長持ちしなくちゃもったいない。そこで、花屋さんに長持ちさせる方法を聞いてみた。まず、店の人にきちんと希望を伝えることが大切。それから花をよく観察し、なるべくつぼみがたくさんついているものを選ぼう。購入後は早めに水の中で茎の下端を2センチほど鋭角にカットする。花が傷む主な原因は、水中に発生するバクテリアが切り口に繁殖して水の吸い上げを悪くするから。だから花瓶を清潔に保つために、水の取り替えと茎切りはとても重要なのだ。気温の高い夏はできれば毎日してあげたい。園芸ショップで購入できる延命剤を利用するのも手だろう。あとは、洗剤や漂白剤を花瓶に数滴入れてもよいとのこと。なかには気の抜けたコーラ、オレンジジュース、硬貨を入れるなんて情報も聞いたが、効果のほどは? 今なら、ユリ、バラ 、ベゴニア、マーガレット、ヒマワリなどがおすすめ。(ミ)