「私たちのやろうとしていたことは、2007年の夏には、サルコジ大統領やクシュネール外相の顧問たちからの支持を受けていた。クシュネール外相は、セシリア大統領前夫人とダチ法相がヴァトリー空港(マルヌ県)まで103人の子供たちを迎えに来ることも知らされていた」
アルシュ・ド・ゾエのフランス人メンバー6人がチャドの大統領の恩赦で3月31日に釈放された。そのリーダー格だったエリック・ブルトーは、4月7日、 テレビのCanal+局に招かれ釈放後初の発言。さらに、103人の子供たちのほとんどがチャドの子供たちで孤児ではなかったという裁判中に指摘された事実を否定し、全員がダルフールの孤児だったと付け加えた。
7時間30分
フランス人の平均睡眠時間。そのうちの45%は睡眠不足だと答えている。睡眠不足と答えた人の56%が仕事に悪影響があるとし、45%は元気がないとし、29%が精神集中ができないとする。成年層の12%が不眠症だと答えている。一年間に消費されている睡眠薬は6800万ケース!
4月8日付パリジャン紙。見出しは「大失敗」
北京五輪の聖火は、ギリシャの採火式での「国境なき記者団」による妨害行為に続き、ロンドンとパリのリレーも大混乱。4月7日のパリの聖火リレーでは、厳重な警戒態勢にもかかわらず、チベットを支持する人権団体などがデモ。コースに乱入する妨害行為も発生した。予定を変更して後半は聖火をバスで運んだだけでなく、途中で聖火が消えるというトラブルもあった。サルコジ大統領は8日、五輪開会式出席の条件として中国とチベットの対話開始を中国側に提示したと明らかにした。
DICO
●JO(ジーオー 名詞)
オリンピック競技は”jeux Olympiques”。 それを略して “JO” という。北京五輪は “JO de Pékin” となる。8月の開催に控えて “relais de la flamme olympique 聖火リレー” がスタートし、ラジオやテレビで「ジーオー」を耳にする機会が増えそうだ。4月7日のパリ市内での聖火リレーは、中国のチベット暴動への対応に抗議する人たちに妨害された。”Comité internationale olympique 国際オリンピック委員会” は、これからどうするか頭を悩ませている。(真)
●アルシュ・ド・ゾエのメンバー、恩赦に
チャドの高等司法評議会は3月28日、チャド人の子供103人をフランスに移送しようとして8年の強制労働刑を科されたアルシュ・ド・ゾエのメンバー6人の恩赦を勧告した。これを受けて直ちに同国大統領は恩赦書に署名し、6人は31日に釈放された。同メンバーはチャドの裁判所での判決の後、フランスに移送され、パリ近郊に収監されていた。ただし釈放後も、チャド人の子供の家族への損害賠償として合計630万ユーロの支払い義務は残っている。また、ブルトー会長らメンバー3人は非合法養子縁組行為などの容疑でフランスの司法当局による捜査の対象になっている。
●フランス、アフガニスタンに増派
フィヨン首相は4月1日、アフガニスタンにおける北大西洋条約機構(NATO)指揮下の国際安全保障支援部隊へ数百人規模の仏兵を増派する用意があると国会で発言。サルコジ大統領も3日、NATO首脳会議で戦闘リスクがあるパキスタンとの国境地帯への増派の意思を明らかに。さらに現地NATO部隊の中央司令部にフランス人を派遣するとともに、NATOへの完全復帰について年末までに決定する意向を示した。フランスは現在1700人の兵をアフガンに派遣している。増派に反対する野党は内閣の不信任案を国会に提出したが、4月8日に否決された。一方、NATO首脳会議でクロアチアとアルバニアの加盟が、3日に承認された。
●ルノー社で人種差別行為ありと判決
ヴェルサイユ控訴院は4月2日、ルノー社において人種による昇進差別があったことを認め、損害賠償の支払いを命じた。差別を受けたのはリュシアン・ブルラーさんとダニエル・コトールさん。ブルラーさんは1971年~2003年、電気工として勤務したが、当然あるべき昇進を妨げられたと判断され、損害賠償8万ユーロと慰謝料8000ユーロの支払い。1983~2004年に熟練工、そして総務部員だったコトールさんにも、それぞれ6万ユーロと8000ユーロの支払いが命じられた。他の3人の訴えは却下された。
●イスラム教徒の墓荒らし、再び
4月6日未明、パ・ド・カレ県ノートルダム・ド・ロレットの第一次大戦戦没者墓地で、イスラム教徒の墓碑148基が荒らされた。墓石にはナチの鉤十字やイスラム教を冒涜する言葉が落書きされたり、血だらけの豚の頭が置かれたりした。この墓地では2007年4月にも52基の墓が荒らされており、度重なる心ない行為にサルコジ大統領やダチ法相は非難声明を出した。昨年の墓荒らしでは、スキンヘッド系グループに属する3人の若者が実刑を受けた。
●GMO規制法案、国民議会で可決
4月9日、遺伝子組み換え作物(GMO)規制法案が、国民議会の第1読会で可決された。GMO栽培の自由を認めるEU指令を国内法に反映するためGMO栽培の枠組みを規定する同法案は、規制を緩やかにしたい与党と規制強化を求める野党や一部与党の間で激しい応酬が交わされた。「地域の農業構造と生態系」「伝統的農業の特殊性」を尊重し、GMO栽培を制限できるという野党の修正案が承認されたが、実際にはGMO栽培を制限するための条件は厳しい。また、GMO作物を無断で刈り取った者には2年の禁固刑と75000ユーロの罰金が科されることを規定した条項が承認された。
■2008年度最優秀バゲット
今年のバゲットコンクールは、18区のパン屋〈Au Duc de la
Chapelle〉のアニス・ブアブサさんが優勝。2006年度7位、2007年度3位、ついに今年1位。この1年間はエリゼ宮に御用達。客が押し寄せる
ので1日に5000本作らないと間に合わない。彼は真夜中3時に始め、13時に昼寝をし、22時までパン作りに励む。
Au Duc de la Chapelle : 32-34 rue Tristan Tzara 18e 01.4038.1898