航空業界は苦境、SNCFは絶好調

 3月16日、倒産一歩手前のアリタリア航空(イタリア)の取締役会は、エール・フランス(AF-KLM)が提示した株式交換を全会一致で承認した。これが実現すると、AF-KLM株1株に対してアリタリア株160株の割合で交換され、AF-KLMがアリタリアを100%子会社にする。1株0.1ユーロ、まさに投げ売りだ。この事実上の買収に労組は危機感を募らせており、18日のAF-KLM経営陣とアリタリア側労組の話合いは物別れに。労組は、地上業務と整備を担当する子会社AZ Servizi分も合わせて6600の雇用が削減されると戦々恐々。買収の最終決定は4月のイタリア総選挙後に持ち越されるが、アリタリア株の半分を有するイタリア政府の責任も問われ、大もめにもめそうだ。
 格安航空会社との競争、燃料費高騰などによって苦境に立たされる欧州航空業界。再編が進み、将来は英国航空、ルフトハンザ、エール・フランスの3社に収れんされるともいわれている。苦しい航空業界を尻目に、昨年度10億ユーロという記録的な純益を計上したフランス国鉄は笑いが止まらない。国内市場独占の強みは、昨年秋のストによる損失を補って余りあるようだ。(し)


 

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