近所の区立体育館の入口ホールに見慣れない器具が…。この〈Defibrillateur〉は日本ではAED(自動体外式除細動器)といい、心臓発作を起 こした人に外部から電気ショックを与える救命器具だ。パリ市が去年の11月から区立体育館、図書館などに設置を開始し(現在130台)、今後は人通りの多 い通りや駅などにも106台設置される予定。心臓が停止すると1分毎に救命率が10%下がるといわれる。パリで救急車が現場に到着するのにかかる平均時間 は7分。ところが、5分以内にこの自動体外式除細動器を使うと救命率が格段に増すそうだ。完全自動式と半自動式があり、完全自動式はだれでも使えるという ふれ込みだ。ボックスを開けると自動的に消防署に連絡が行き、「服を脱がせて」「器具を胸に当てて」などと音声で指示が出る。もちろん、救命講習を受けて おくに越したことはないが…。(し) |
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