3月6日から9日までパリのラ・ヴィレット(Grande Halle)で、”L’Aiguille en fête” という手芸国際見本市が開催される。オヴニーも、パリに数ある手芸のアトリエ(フランス語では教室という意味もある)の中から「針」をテーマに、編み物、刺繍、布の帽子作りのアトリエを訪問。手芸好きの人たちの熱心なオーラをビシビシと感じながら、私も作業に熱中。好きこそ物の上手なれ、創作は熱意! と実感した。
各アトリエがそれぞれに個性的なので、自然にそのアトリエに似合う人たちが集まっている。年齢、職業なんてそんなことはどうでもいい、趣味を共にする人たちと話したり、好きな物を作りに来ているんだ、という雰囲気が楽しい。ちょっとした手作りで自分らしさを表現するうれしさ、これは一度味わってみるとはまる。
手芸がいつの時も老若男女を問わずはやっているのは、何かを作っているうちに自分を発見する喜びがあるからだろう。初めてだとアトリエに入るのは緊張するかもしれないが、趣味を通して、おしゃべりもはずんでくる。ほんの息抜きのおかげで、一日がすごく楽しくなる。(H)
Bon tricot! Bonne broderie! et Bonne couture!
文・写真:ひさこ