![]() 「花屋にとって、一にも二にも三にも重要なのは、場所の選択です。10年前は、6区や7区の一等地に店を構えるのが主流だったけど、そんな風潮には従いたくなかったんだ」。大柄な花を使ったダイナミックなアレンジが話題をよび、高級ホテルやファッションショーの注文が殺到する。ふだんは脇役に甘んじる枝葉や木の実をとりいれて、のびのびとした野生的なスタイルを作りだした。そして今や店舗は130平米に拡張した。 四六時中、花に思いをめぐらせ、バカンス中も、その場所にどんな花を生けようか、空間演出のことばかり考えてしまう。「周りの人間からはあきれられるんだけど…」と笑いながら、「花はストックできない散りゆくアート。この仕事はキツイ肉体労働で、表面の華やかさとはかけ離れているけど、やっぱり花を見ると心が和む」という。パリの花屋は地方と違って母の日ではなく、バレンタインデーが年間最大のかきいれ時。「今年はチューリップやルノンキュール(アネモネに似た可憐な花)が街を埋め尽くすよ」(咲) Stéphane CHAPELLE : 29 rue Richelieu 1er 日休。 |
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●Le Café Corrazza パレ・ロワイヤル庭園の回廊にある、シャペルさん行きつけのカフェ。大理石の小テーブルに、金色でアクセントをつけた椅子、ほの暗く赤い灯…界隈の洒落た男性諸氏に人気がある。ランチコースはメインとデザートで15.5e。ピザ、パスタ、ブルスケッタなどイタリア風軽食と、スコーンやマフィンのホームメイド・スイーツ。春になれば庭園の前にテラス席が設けられ、陽光を浴びながら寛ぐ人で賑わう。 11-12 Galerie Montpensier 1er 01.4260.1352 M。 Palais Royal 12h~0h。月休。 |
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