Le Grand Pan — ブラッサンス公園近くの注目レストラン。

 15区ジョルジュ・ブラッサンス公園の周辺に、いいレストランが次々とオープンしている。中でもLe Grand Pan は、ワインは樽だしでカラフで給仕するのみという気軽さが評判の店だ。店名は、ブラッサンスの歌にもある、ギリシャ神話の山羊の角と脚を持った牧神パーンのこと。
 昼に友人とレストランで待ち合わせ。遅れて到着した私に、腹を空かせた友人が「ねえ、ビッシュって何? 」と待ちかねたように聞く。雌シカ!? ジビエ好きな私の目が輝く。本日のおすすめには、野バトpalombeのローストも。ただし、価格が21€と26€と気軽なランチという訳にはいかないので、ここはぐっと大人になって、前菜8€、メイン13€、デザート7€のランチメニューからチョイス。
 友人はアンチョビーのマリネとナスのキャビアのトースト、私は赤キャベツとピスタチオ、細切りカモのローストを前菜に、メインは二人揃って真ダラの鉄板焼き、香草ソースを選んだ。ワインはやや甘口のTouraine-Amboise(50cl/7€)を注文。ワインは1リットル(!)でも12€からと良心価格だ。
 アンチョビーマリネのトーストが、スレートの石板に美しく盛られて登場。たっぷりのオリーブオイルで品良く仕上っている。ピスタチオが見え隠れする赤キャベツと、カモの細切りも酸味が爽やかで新鮮な食感だ。
 メインの真ダラの鉄板焼きは、皮も食べられるカリッとした焼き上がり。身のほうはほとんど生に近いくらいの半生状態という絶妙な火加減が素晴らしい。前菜にしてもメインにしても、シェフはケッパーなどの酸味をアクセントにするのが得意なようだ。
 夜はさらにリッチに、2人前で注文する豚や子牛、牛の骨付き肉のローストといった豪快料理が並ぶ(40€~)。ランチは非常においしかったが、この時期ならではのジビエを食べるべきだったと激しく後悔した。近いうちにもう一度訪れよう。(里)

20 rue Rosenwald 15e 01.4250.0250
M。Plaisance/Convention 土昼・日休