Louise Bourgoin — テレビの天気予報タイムが刺激的になった。 N° 622 2007-12-01 テレビで、操り人形のようなジェスチャーで天気予報する人たちは頭に残らないものだ。時には、話しぶりを変えて新風を、という人もいるが、それがかえってわざとらしく「天気予報だけでいいんだよ!」といらだったりする。 そんなTV天気予報界にルイーズ・ブルグワンが出現。チャンネルはCanal+、18時45分。まずかなりの美人。金髪だけれどビンボー風ではなく、好奇心というか、いたずら心で目がキラキラしているのがいい。何より楽しみなのは、毎日変わるゲストへの彼女のひと言。俳優ジュード・ロウの時は「私はジュード・ロウ(jus de l’eau 水のジュース)をいつも飲んでいる」と告白してドキリとさせた。同性愛者間のPacs契約に大反対だったクリスチーヌ・ブタン現住宅・都市相には「あなたは、同性愛者の底には、苦悩souffranceがあるとおっしゃいましたが、私とアパートをシェアしている同性愛者はその考え方に大賛成です。その上、同性愛の奥の奥にある美味なる苦痛délicieuse souffranceについて、あなたがそこまでみごとに語れることに驚いています」と皮肉ってスタジオに大爆笑を巻き起こした。最近もブタン大臣がゲストだったが、ルイーズは天気予報をラテン語でやり遂げ「おわかりですか?」。というのもブタン氏は、ミサをラテン語で行うことを熱心に主張している一人だから。 1981年レンヌ生まれ。本名はアリアンヌ・ブルグワン。父は哲学、母はフランス語の教師というインテリ家庭で育つ。2004年に美術学校を卒業し、直後に、Filles TVで娯楽番組を担当。2006年、Canal+の「ミス天気予報」に引き抜かれ、ルイーズという名前を選ぶ。「ルイーズという名前の方が好きなくらい。テレビの画面のルイーズは、考え抜かれた存在で、コントロールされていてパーフェクト。ふだんの私より勇気があるし、アリアンヌとして言えないことも平気で言ってのけられる」。時間があると、友人たちと甘口の白ワインで酔っぱらって、カラオケが大好きな25歳。(真) Share on : Recommandé:おすすめ記事 フランスにもいたオモシロ候補。 冬空や青い目玉で五七五! 「人間的な、あまりに人間的な」 ブリュッセルからシャンソンの新風が。 初の依頼人はドンキホーテ? 念願のウィンブルドンで優勝。