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G A L E R I E guislain | ||
サンジェルマン・デプレのど真ん中、観光客や画商が憩うカフェのテラスの斜め前という絶好地にある、現代美術の画廊だ。 コンピューター会社のオーナーだったフレデリック・ギスラン氏は、40歳で会社を売却し、1998年末にこの画廊を開いた。最初に展示したのは、以前から収集していた、戦後のフランス抽象絵画だった。コレクターが開いた画廊という点では、〈Les Yeux Fertiles〉(オヴニー554号)に似ている。 好みは次第に広がり、今では写真や彫刻も扱う。「作家の人柄も大切。良い作品を作っても性格が悪い作家とは一緒にやりたくない」。コレクター出身だけあって、作品第一、商業的に売れることは二の次だという。 「あらゆる創造には3種の〈i〉がつきもの。inventeur(発明者)、imitateur(模倣者)、idiot(馬鹿)。3番目を避けて、いつも最初の〈i〉でいるように心がけていますよ」 現在開催中の松谷武判の個展は、今月のおすすめの一つ。幽玄でありながら力強い漆黒の世界。西洋が、日本のアイデンティティの中で見事にこなされている。7月14日迄。(羽) |
35 rue Guenegaud 6e 01.5310.1575 |
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