OVNI 612 : 2007/6/15

60 698人
フィヨン内閣の未成年再犯者に対する厳罰などをうたった法案がもうすぐ国民議会に提出されるが、5月1日、フランス全国の刑務所の服役者数が、6万人を超えて6万698人に。全刑務所の収容能力5万人を20%近く上回っている。欧州委員会などからも手厳しく批判されている、旧態依然の刑務所施設の改善や新たな刑務所の建築が急がれている。

42万3523台
本年度1月から4月にかけてのルノー社の販売車数。約54万台を販売した2005年度の同期間と比較すると約22%減、約48万台を販売した2006年度と比較すると約12%減。日産を建て直したというカルロス・ゴーン社長も頭が痛い。

1.8トン
G8サミットで地球温暖化防止策に関する共同宣言が発表されたが、地球温暖化の主な原因になる二酸化炭素の国民一人当たり一年間の放出量は、フランスでは1.8トン。この15年間で約1.8%減。電力のほとんどを原発に依存していることが主な理由だ。火力発電に頼っているドイツは2.1トンだが、この15年間で18.4%減と、太陽エネルギーや風力など火力に代わるエネルギー源を開発してきている。劣等生はは米国で国民一人当たり2.9トン。この15年間で16.3%増!

6月9日、サンドニ市のフランス競技場でフランスラグビー選手権の決勝戦が、パリのスタッド・フランセとクレルモンフェランの間で行われた。スタッド・フランセは後半終了2分前まで16-18と劣勢だったが、78分にサモが左隅にみごとなトライを決め、23-18と逆転、13回目の優勝を遂げた。

 

 


●ジャン=クロード・ブリアリ死去
 フランスの俳優・映画監督ジャン=クロード・ブリアリ氏が5月30日に、がんで死去した。74歳。ルイ・マル、トリュフォー、ゴダールらヌーベルバーグの監督の映画など100本以上の映画に出演。70年代からは監督としても活動。舞台でも活躍し、劇場〈ブッフ・パリジャン〉のオーナーでもある。回顧録などの著作もある多才な人物の逝去に、サルコジ大統領ら政界や各界からその死を悼むメッセージが寄せられた。
●メッスで児童判事が刺され、重傷
 6月5日、仏北東部のメッス市の裁判所で、家裁調停中に、ジャック・ノリス児童判事がナイフで腹部を刺され、重傷を負った。刺したのは、同判事が調停中の当事者ファティア・ベンジウア容疑者(35)で、2歳の息子を引き続き父方の祖母に養育させる判断を判事が下した途端、同容疑者が持っていたナイフで刺し、その場で逮捕された。司法官組合が裁判所の安全対策不足を非難したのを受けて、ダティ法相は、全国の地方裁判所の凶器の探知器設置など安全対策や司法手続きの迅速化のための人員確保などに2000万ユーロの予算を充てると発表。
●G8、地球温暖化問題で一部合意
 ドイツのハイリゲンダムで開催された主要国首脳会議(G8サミット)は6月7日に幕を閉じ、焦点となっていた地球温暖化防止策に関する共同宣言が発表された。宣言は、2050年までに温室効果ガスの排出量を半減させるなどの欧州連合(EU)、カナダ、日本の決定した対策を真剣に検討する、という内容で、数値目標を盛り込もうとしたEU側とそれに反対する米国が歩み寄った形。欧州各国の環境保護団体はこのサミットを「失敗」と批判しているが、これまで数値目標を拒否していた米国が譲歩したことで、12月にバリ島で開催されるポスト京都議定書に関する国連討議に向けて一歩前進したと評価されている。
●パリ—ストラスブール間2時間20分に
 6月10日、TGVの6番目の線であるTGV東線が運行を開始した。パリ—ストラスブール間が現行の4時間から2時間20分に、パリ—ナンシー間は2時間45分から1時間30分に、パリ—ランス間が1時間40分から45分に短縮される。9日には運行開始の特別列車がパリ東駅を7時36分に出発し、フィヨン首相ら招待客を乗せて10時22分にストラスブールに到着した。このTGV開通と同時にSNCFのTGVとドイチェバーン(独鉄道)のICE(独高速列車)の共同運行によって、パリとドイツ主要都市の運行時間が大幅に短縮されるようになる。
●ローランギャロス、エナン、ナダルが優勝
 テニスの全仏オープンは6月10日、男子シングルスの決勝で、スペインのラファエル・ナダルがロジャー・フェデラー(スイス)を破って同大会3連覇を果たし、幕を閉じた。9日の女子シングルスでは、ジュスティーヌ・エナン(ベルギー)がアナ・イワノヴィッチ(セルビア)を破り、3連覇4度目の優勝。
●総選挙第1回投票、UMPが圧勝
 総選挙(国民議会議員選挙、定数577)第1回投票が6月10日に行われ、大方の予想通り、民衆運動連合(UMP)を中心とする〈大統領多数派〉が42.2%の得票率を得、社会党の26.5%、共産党、緑の党、極左合わせ8.8%、民主運動(MoDem、バイルー氏)の7.7%、極右(国民戦線など)の6%などを大きく引き離した。第1回投票で早くも当選を決めた110人のうち98人がUMPで、世論調査会社ソフレスの見積もりでは、17日の決戦投票の結果、UMPなど右派が405~445議席を獲得して、圧倒的多数を占める勢い。これによって、サルコジ大統領とその意を汲む新内閣が国民の信任を得た格好になりそうだ。敗北した社会党は、決戦投票で民主運動党との提携を模索している。投票率は60.5%。