喉がカラカラ待てない人に、あっという間のおつまみたち。
やはりビールには豆が合う。といってもボクらの大好物、枝豆がなかなか手に入らないのが残念。ピーナッツやピスタチオ、カシューナッツは常備しておきたい。

●パルメザン
チーズももちろん手軽なおつまみ。パット・プレッセという身が圧搾してあるタイプの方が合うようだ。よく熟成されたパルメザンなどが残っていたら文句なし。薄く切って出すだけ。
イワシ缶も常備品です。モロッコ製やポルトガル製の方が安いけれど、写真はブルターニュ沖合いで獲れたイワシが入っているConnetable社のもの。レモンを搾りかけたり、塩の華を振って。

●カラスミ
時にはぜいたくにカラスミ。9区や20区のユダヤ人の店で手に入る。ひと腹ずつワックスで覆われているが、薄く輪切りにすると簡単にとれる。ダイコンを下に敷くと、ぱりっとした歯ごたえと軽い辛みが素敵なコントラスト…。

●アンチョビーペースト入りの小さなパイ
準備に5分、焼くのに10分前後だが、作り方は簡単。でき合いの折り込みパイ生地(バター入りならベスト)p液e
feuillet仔の半分にトマトソース、アンチョビーペーストcr塾e
d’anchoisを塗り、おろしチーズを散らし、二つに折ってオムレツ型にする。格子状に軽く切れ目を入れ、表面に卵の黄身を塗って、180度で熱く
なっているオーブンへ。きれいな焼き色がついたら完成。切り分ければ、サクッと素敵なおつまみ。
一口でいえば、ベーコン、タマネギ入り薄皮のピザ。市販されているピザ用の生地を使えば時間が短縮できる。その生地をオーブン用の型に広げ、フォークで底をつついてから冷蔵庫に10分ほど入れる。オーブンを180度から200度に合わせて点火しておく。タマネギ1個は薄く切って、焼き上がった時にパサパサしないように軽く湯がいておく。これがコツといえばコツ。ボールに、生クリームとフロマージュ・ブラン各大さじ山もり2杯とり、卵の黄身1個分を混ぜ入れ、軽く塩、コショウ、ナツメグをおろし入れる。これを生地の上に広げ、タマネギとベーコンを散らして、熱くなっているオーブンへ。縁に焼き色がきちんとついたらでき上がりだ。
カフェでの夏らしいビールの飲み方。
暑い日にカフェでビールを飲むと、アルコール分のせいで店を出たとたんどうしても汗が出る。というわけで、”Un panache”といってビールのリモネード割りを頼む人がかなりいる。これはビールが甘くなって味が落ちるのが欠点だ。おすすめはヒューガルデンなどの白ビールにレモンの輪切りを入れてもらうこと。白ビールのさわやかさがさらに際立つようだ。ミュンヘンでは、白ビールにフランボワーズなどのリキュールを足して飲んでいたことが、思い出される。
●ブロシェットさまざま
小さいおつまみたちは、味の相性や、彩りを考えながら串に刺すと、たちどころに華やかな感じになるし、その上、手が汚れなくて便利。写真は、コンテチーズの角切りとサヴォワ地方の生ハム、3分間ほどゆでてから冷まして皮をむいたウズラの卵とラディッシュ、ゆでエビとチェリートマト、キュウリと「surimi」と呼ばれるカニかま。他にも組み合わせは限りない。アイデアの勝負です。マヨネーズやビネグレットソースを添えましょう。

ギリシャ風の包み揚げです。ボウルにフェタチーズをとって、フォークの背でよくつぶし、松の実少々と刻んだバジリコを混ぜ入れる。塩、コショウ。オリーブ油を適量加えてペースト状にする。これを1/6に切り分けたブリックの皮で包んで、高めの温度で、カリッと揚げる。
●夏野菜の洋風テンプラ。
夏が旬のナスもクルジェットも、8ミリほどの厚さに輪切り。サヤインゲンは長さを揃えておく。衣は、卵、冷たい水、小麦粉までは同じだが、泡立て器でよくかき混ぜてなめらかにし、ベーキングパウダーを二つまみ混ぜ入れる。さらに趣向を変えて、カレー粉やパプリカ粉も加えて、衣に色と香りと辛さをつけることにしよう。あとはテンプラ同様に揚げていくだけだ。
