写真は、3月8日にパリで行われた〈女性の権利のための全国のつどい〉のデモ。
去る3月8日は「国際女性の日」。1904年のこの日にニューヨークで女性労働者による婦人参政権を求めるデモが行われたのを記念して、世界の社会主義運動家が女性の権利獲得を目指すための日として呼びかけ、1975年に国連が「国際女性の日」と制定した。
今年も世界中で、そしてフランス各地で女性の権利擁護のためのさまざまなデモや討論会などのイベントが行われた。フランスは『第二の性』のシモーヌ・ド・ボーヴォワールを生んだ国。女性の権利が守られている国、フェミニズム運動が盛んな国、女性が強い国というイメージがあるが、実際には女性と男性の平等度はどうなのだろうか。まだまだ改善の余地はあるのだろうか。今日のフランスの女性をめぐる状況を概観してみた。(し)
取材・構成・文:児玉しおり