OVNI 599 : 2006/11/15


5月31日付のリベラシオン紙の表紙にゼロが11並んだ! 英国政府の700頁に及ぶ公式リポートによれば、これから10年間で地球温暖化への抜本的な対策を行わない場合、その結果がもたらす出費は5兆5000億ユーロに達するという。

「何もしないでいるならば、地球の温暖化は、1930年代の大不況に匹敵する社会的、経済的な影響を及ぼすことになるだろう」
公式リポートの責任者、ニコラ・スターンの発言。

「大統領選挙は一人の人間と国民との出会いである。これがドゴール主義の伝統であり、直接国民投票の意味だと思う。という意味でまだすべてが可能なのだ」
10月31日付のフィガロ紙でシラク大統領の発言。民衆運動連合(UMP)の次期大統領選候補者になりきって独走しているサルコジ内務相にとっては、シラク大統領が再出馬の可能性をほのめかしたようにもとれ、油断がならなくなってきた。

Dico
rechauffement
(レショフマン 男性名詞)

 現在、環境問題の中でもいちばん重視されている地球の温暖化現象をフランス語では “réchauffement de la terre” という。その原因の一つは、冷蔵庫やクーラーに使われているフロンガスが引き起こす “trou dans la couche d’ozone オゾンホール”。南極そして最近は北極上空にも見られ、年々大きくなる一方だ。もう一つの原因は、自動車の排気ガスなどに含まれる “dioxide de carbone 二酸化炭素” や “méthane メタン” といった “gaz à effet de serre 温室効果ガス”。1998年から、温室効果ガス削減を目的とする “protocole de Kyoto 京都議定書” の批准が始まったが、米国、オーストラリアは批准を拒否している。(真)

64.3%
2003年から2004年にかけて〈La Croix〉紙が行った世論調査によれば、自分がカトリック教徒であると考えているフランス人は64.3%に達するが、その中で、1週間に一度は教会のミサに行くという人はわずか4.5%。1カ月に一度という人は3.2%。31.5%は、結婚式とか葬式とかのセレモニーの時だけ教会に出かける。一度も教会に行かない人は9.9%。


10月29日、ニースで行われたサッカー選手権一次リーグのニース対マルセイユ戦で、消防士アントニー・ロコさんが、マルセイユ応援団が陣取るスタンドから投げられた強力な爆竹をグランドから排除しようとしたが、手の中で爆発。指二本を失う重傷を負った。
マルセイユで容疑者数人が逮捕された。

●ナタリー・ゲトリフさん、裁判回避へ
 カナダ人元夫との間の子供2人(12歳と10歳)を許可なく連れ去ったとして4月からカナダで勾留中のフランス人、ナタリー・ゲトリフさんが罪状を認めて、11月20日に予定されていた裁判を回避。ゲトリフさんは、元夫がフランスではカルトとされている宗教団体の活動に傾倒したため子供の教育に悪影響を与えるとして離婚。2001年に司法官の許可なく子供2人を連れて帰国。フランスの裁判所の決定で、子供は今年7月にカナダの父親のもとに返された。今回の裁判回避によって、勾留期間で刑期を満たしたとみなされて自由の身になる可能性がある。事件はフランス、カナダ両国の外交問題にも発展していた。
●マルセイユでバス放火、乗客1人重体
 10月28日、マルセイユの市バスが放火され、セネガル人の女性(26)が火傷を負って重体となった。11月2日から4日にかけて15歳から17歳の5人の少年が逮捕された。パリ郊外などのバス放火の模倣犯とみられるが、少年らは放火を認めていない。一方、パリ郊外のセーヌ・サンドニ県で5日に起こったバス放火未遂事件を受け、6日、郊外バスの運転手が警察官か警備員のバス同乗を求めてストライキを行った。
●機内持込荷物についての新規則スタート
 11月6日から欧州域内での航空機内持ち込み荷物に関する新規則が適用された。新規則は欧州連合(アイスランド、ノルウェー、スイス含む)諸国の全発着便が対象で、液体・ジェル・クリーム・スプレー類は各100mlまで、開閉可能な透明のビニール袋(最大19cm×20cm)一つに入れて機内に持ち込める(乳児用ミルクは対象外)。固形でない薬の持ち込みには処方箋が必要。空港免税店で購入したアルコール等の液体は対象外だが、EU域外で買ったものが域内の乗り換え時に規制の対象となる恐れがある。
●西欧広域で1時間停電
 11月4日の夜10時から11時の間に、仏・独・伊・西・蘭・ベルギーなど西欧の広範囲で停電が起き、およそ1000万人に影響が出た。原因はドイツの電力会社〈E.ON〉の子会社の送電系統に問題が生じたため、同社が電力を供給している各国の電力会社が電気を供給できなくなった。フランスでは東部、イル・ド・フランス、ローヌ=アルプ、ノルマンディーなどの一部で500万人に影響が出た。同様の問題で今後さらに大規模な停電被害が起こる恐れがあるため、EUエネルギー規制委員会が今回の事故の原因を究明する調査を行う見通しだ。
●運転免許点数制が改正へ
 ドヴィルパン首相は11月8日、1992年に導入されて以来、厳しすぎると批判の多かった運転免許証点数制の改正を行うと発表した。現制度では点数を失って免許停止になった場合、半年後にしか免許取り直しの手続きをとれないが、改正後はすぐに手続きをとれるようになる(ただし6カ月以降でないと新免許は発効しない)。また、免許の新規取得者は最初の持ち点は6点で、3年後でないと12点もらえない現制度を改め、1年後に8点、2年後に10点、3年後に12点と段階制にする。1点の減点は、現行の3年から改正後は1年で取り戻せるなど。法改正は今年中に行われる予定。
●ゴンクール賞に米国人作家リテル氏
 フランスで最も権威ある文学賞、ゴンクール賞が11月6日、米国人作家ジョナサン・リテル氏(39)の『Les Bienveillantes』に授与された。元ナチス親衛隊員の目を通して東部戦線でのすさまじさを描いたもので、すでに20万部売れた話題作。同日発表のルノドー賞には、コンゴ生まれの作家アラン・マバンコウ氏の『Memoires de porc-epic』。