ピッツァやラザニアに欠かせない、純白で表面がつるつるとしたフレッシュチーズといえばモッツァレラ。触るとモチのような弾力があるけれど、中はくずれ
落ちそうな柔らかさ。モッツァレラとトマトを薄く輪切りにして交互に重ね、バジリコとオリーブ油風味のビネグレットソースをかけたサラダは、パリのレスト
ランでもよく見かけるようになった。
mozarella di bufala
Campanaと呼ばれるように、本来は北イタリアのカンパニア州で水牛の乳から作られていて、150グラム前後のボール形。だが、最近はイタリア各地で
牛乳産も増えている。イタリア食品では大きなボールに、スーパーではプラスチックの袋に入れられ、どちらも乾燥しないように塩水に漬けられている。水牛乳
製は値段も張るけれど、牛乳製に比べると、クリーミーな風味が濃縮されたようなうまさ。こんなモッツァレラはピッツァに入れるのは惜しい。オリーブ油を垂
らしコショウを挽きかけ、イタリアのロゼや白ワインで味わいたい。(真)