モンブランを抱くシャモニーは、登山家の聖地。しかしスキー場としてのシャモニーを堪能するには少々知識が要る。ゲレンデが分散しているので何処に滑りに行くかの判断が難しい。特に週末だけのスキーに失敗は許されない!そこで、シャモニースキー学校の横山さんに電話して、土曜13時半にル・ブレヴァン行きのリフト乗り場で待ち合わせた。 シャモニーは東西20kmの谷間にある町で、ル・ブレヴァンは町の北西側に位置する「南斜面だから天気の良い日は本当に気持ちの良いコースです。谷を挟んで正面にエギュイーユ・デュ・ミディやモンブランを眺めながら滑れます」。そう、シャモニーではその日の天候でゲレンデを選ぶのがコツ。この日は降ったり止んだり。「こういう日は谷の西端にあるレ・ズーシュLes Houchesの林間コースがおすすめですね」。しまった!もっと早く横山さんと連絡を取ればよかったと悔やむ。それでも吹雪の合い間の晴れ間に輝く山並みがちゃんと見えた。ここと隣のラ・フレジェールLa Flegereのコースはリフトで繋がっているが、今日はリフトが閉まっていたので 青のコース を4、5本滑ってから山腹のカフェでヴァン・ショーを飲みながら明日の相談をする。 夕飯は、美味しいイタメシ屋がある、とスキーをレンタルしたスネルスポーツの津田さんに聞いてNeopolisへ参上。ナポリ出身のシェフ、エンリコはそんじょそこらの料理は出さない。アンティパスト(10.50e)やベジタリアン・ピッツァ(9e)、イカの漁師風(16e)といずれも絶品。食後のリモンチェッロ=グラッパ+レモン(5e)とついフルコース。 翌朝8時45分に横山さんが車でホテルまで迎えに来てくれた。
午前中は谷の東端にあるル・トゥールLe Tourで滑り、午後はいよいよ標高3275mのレ・グラン・モンテに挑戦だ。本日は快晴、気温は零下10度! 山の上は…?車中でホカロンなどを貼って防寒準備完了。いざ!「ル・トゥールは安全だし新雪が気持ち良い」というわけで、コースアウトしてフカフカの新雪の中を滑った。先生と一緒ならではの体験でした。
レ・グラン・モンテの魅力は「北斜面でいつでも雪質が良い。そしてやはり迫力でしょう」というわけで、まずは標高差1900mをロープウェイで一気に上る。この上にさらに山頂から下る黒のコースがあるが岩肌に雪が定着せず閉まっていた(ほっ!?)。しかし、1900mを滑降する赤のコースも体力勝負でキツイけどアルペンスキーの醍醐味を満喫できた。1日半のスキーを効率良く安心&らくちんにエンジョイした。(吉)
シャモニーで冬のバカンス満喫
ちょっと贅沢な効率良く安心&らくちんスキー。