果物と野菜は健康のもと。それなのに、なぜかフランス語のくだけた表現では否定的な意味で使われることが多い。太っていると “grosse patate(大きなジャガイモ)” 扱いされるし、つまらない映画は “navet(カブ)” 。間抜けな馬鹿げたことを言ったりすると “espèce de cornichon(ピクルス野郎)” 呼ばわりされてしまう。『タンタン』のアドック船長が誰かをあざける時は “cornichon diplomé(保証付きのピクルス)”。一度口の中に収めた果物や野菜は、そのままにしておいた方がいい! 子供たちには食べ物をそまつにしてはいけないと繰り返しているのに、果物や野菜を使った数知れない言い回しをみると、大衆的フランス語表現は、この原則を無視して平気の顔。さあ、八百屋さんにお出かけだ!(ピエール)
textes et dessins : Pierre Ferragut
翻訳 : 佐藤真