「サルコジ内務相は何を望んでいるのか? 閣外に出て犠牲者を装おうというのか? 首相に任命されなかった憤りを示したいのか? そうかもしれないな。彼の将来のために、ドヴィルパン内閣がうまくいかないことを望んでいるのか? そうかもしれないな。でもこうした態度は、まったく意味を欠いている」 7月16日、ラジオのEurope 1局でジャン=ルイ・ドブレ国民議会議長。7月14日、シラク大統領が恒例の演説を行っているときに、サルコジ内務相がそれに対抗するかのごとく、内務省で多数の記者を招いてガーデンパーティーを開いたことに腹を立てての発言。 「自転車レースがいちばん過酷なスポーツだということは周知の事実です。辛いトレーニングが必要です」 ツール・ド・フランス7連覇を成し遂げたランス・アームストロング選手。 |
80.2% 2005年度のバカロレア合格率は、春先の高校生デモや学校閉鎖にもかかわらず、80.2%というこれまでにない高率となった。
130万人
50万m3 |
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フランス革命記念日に当たる7月14日と前夜の13日、フランス各都市の広場は音楽にあふれ、踊りの輪が広がった。 その一方で、自動車に放火する若者たちも増加。イル・ド・フランス地方だけで300台以上が炎上し、機動隊も介入し、さながら市街戦。70人以上が検挙された。そのうちの4人は即刻裁判にかけられ、禁固6カ月の判決を受けた。 |
●エトワール広場の舗石化粧直し 7月12日から、ラッシュ時には1時間1万5000台の車が通過するだけでなく、7月14日の軍隊行進の際に戦車が通ったりするため徐々に陥没している、シャルル・ドゴール・エトワール広場の舗石の化粧直しが昨年に続いて始まった。8月30日まで続く。今年はフォッシュ大通りなどが始まる地点で、3000m2分の舗石30万個が掘りおこされて洗浄され、新たに基礎を固められた元の位置に戻されることになる。 ●フランス革命記念日の華はルラ大統領 フランス革命記念日の7月14日午前、シャンゼリゼ大通りで恒例の軍隊行進が繰り広げられた。今年のシラク大統領のゲストは、今年がちょうどブラジル年に当たることもあり、ブラジルのルラ大統領。エリゼ宮のガーデンパーティーでもルラ大統領の手をとって「彼の隣にいられることは光栄です」と紹介。大きな拍手が沸いた。その後の記者会見では、ドヴィルパン内閣の「減税一時ストップ」という意向とは裏腹に、減税政策を続行したいと述べた。 ●消防士3人死亡 7月17日午後11時50分ごろ、ニエーヴル県メッツ・レ・コント町にある納屋が炎上、その壁が崩壊し、消火活動に当たっていた消防士、ミシェル・ウダールさん(54)、エマニュエル・ピウーさん(47)、フィリップ・グロポーさん(39)が、その下敷きになって死亡した。 ●ドデュ、マノドゥ強し カナダのモントリオールで行われた水泳の世界選手権で、21日、シンクロナイズドスイミングのソロ部門で、ヴィルジニー・ドデュ(26)選手が、99.001という高得点で2連覇。競技後「一日8時間の練習でもう疲れました」と涙ながらに引退を表明。24日には、女子400m自由形で、ロール・マノドゥ選手(19)が、後半柴田亜衣選手に迫られたが、4分6秒44で初優勝。マノドゥ選手はアテネ五輪でも同種目で金メダルを獲得している。 ●Banlieu-Plage パリのセーヌ岸は今年も8月20日まで〈パリ・プラージュ〉でにぎやかだが、6月中旬に11歳の少年が流れ弾を受けて亡くなり、サルコジ内務相が「徹底的に掃除する」と約束したラ・クルヌーヴ市の〈4000〉団地でも、7月初めから20日まで空き地がビーチに変身し、若者たちの歓声があがった。「掃除するなどと大げさなことをいうより、具体的に若者たちに何を提供できるかを考えた方がいい」と同市のジル・プー市長。 ●今年もアームストロング選手 7月24日、第92回ツール・ド・フランスは、シャンゼリゼでゴールイン。今年も、米国のランス・アームストロング選手(33)が、アルプスなどの山岳区間やタイムトライアルで、ライバルのイヴァン・バッソ選手(2位)やヤン・ウルリッヒ選手(3位)を寄せ付けず楽々と7連覇を遂げ、選手生活からの引退を飾った。フランス勢は今年もふるわず、クリストフ・モロー選手が11位になったのみ。「ドラマ不足のツール・ド・フランスだった」という声がマスコミの間で強かった。 |
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