OVNI 570 : 2005/7/15

「6連覇も達成してしまったので、今年はリラックスしているし、最後のツール・ド・フランスを楽しみたい。ゴールのシャンゼリゼには子供たちもやってくるので、彼らのために勝ちたい」
今年のツール・ド・フランス後の引退を表明しているランス・アームストロング選手。7連覇を目指す。 「アームストロング選手を破ることのできる最後の機会なので燃えている」とライバルのウルリッヒ選手。

「屈辱的だ! マドリードとか他の都市に招致されるのなら我慢できるが、ロンドンだけは避けたかった。特に(欧州連合で仏英の亀裂が深まっている)今はね」
2012年の夏季五輪がロンドンに決まったことを知って、シラク派の某大臣。

「2012年の五輪はパリで!」とパリだけでなくフランス全国が、各スポーツのチャンピオンも総動員されてヒートしていた。
開催地決定のためシンガポールで開かれた国際オリンピック委員会・理事会にドラノエ・パリ市長だけでなく、G8サミット出席中のシラク大統領もジェット機で乗り込んで演説。
決定日の7月6日は、多数のパリ市民が市庁舎前でかたずを呑んで待ち構えていたが、答えは「ロンドン」。招致の宣伝等にかかった費用は4億ユーロ(リュック・ベッソンが撮ったPR映画だけで600万ユーロ)がすべて水の泡。
ツール・ド・フランス数字

40万ユーロ
優勝した選手への賞金額。ふつうチームの選手全員に分配されることになっている。90位以内に入った選手には400ユーロ。

30人
参加選手189人中、フランス人選手は30人。今からちょうど20年前にあたる1985年、ベルナール・イノー選手が、フランス人としては最後に優勝している。

40.5km
難所といわれるアルプスやピレネー山脈などの区間も含めての、昨年の全行程平均時速。

275ユーロ
ドーピング規制のために行われる選手1人分の血液検査費用。

1100万個
スポンサーのキャラバン(宣伝車)がツールのコース上でばらまくノベルティグッズの総数。

●世界一の高架橋に人気
 フランスは7月1日から本格的にバカンスシーズンに入った。昨年12月14日に開通されたミヨー市西部にかかる世界一の高架橋も交通渋滞解消に一役。橋脇にできた展望台から高架橋の美しい曲線に見とれるバカンス客が絶えない。
●山火事シーズンがやってきた

 6月30日、例年のごとく、日照りが続いているフランス南部各地での山火事が発生した。2003年に消防士3人が焼死したヴァール県のモール山塊でもふたたび出火し、近くのキャンプ場に滞在していた人たちが一時避難。放火犯人と見られる男一人が逮捕され、即座に裁判にかけられて禁固4カ月の実刑。コルシカ島北部では、7月3日現在で3000ヘクタールが灰になった。これもほとんどが放火が原因と見られている。
●第92回ツール・ド・フランス開幕
 7月2日、全行程3600kmのツール・ド・フランスが、ノワールムティエ島での個人タイムトライアルを皮切りにしてスタートした。21チーム、189人の選手が参加しているが、今年の話題は、ツール後引退を表明している米国のランス・アームストロング選手の7連覇がなるかどうか。同選手は初日で2位になり、ライバルと見られるドイツのヤン・ウルリッヒ選手にすでに1分以上の差をつけた。
●フランスのライブ8はヴェルサイユで
 7月2日、英国で始まるG8サミットに合わせ、アフリカ支援への関心を高めようと、千葉、ロンドンなど世界各地でロックコンサート〈ライブ8〉が開かれた。フランスではヴェルサイユ宮殿脇の広場に舞台が作られ、ザ・キュア、プラセボ、ヤニック・ノアなどが出演。10万人が詰めかけた。
●フランス・テレビジョン新総裁

 7月6日、高等視聴覚評議会(CSA)は、国営フランス・テレビジョン(France 2、France 3など5局)の総裁に、”Racines et des ailes” のプロデューサー兼司会者として知られているパトリック・ドカロリスを選んだ。「民営テレビ局と一線を画した番組を提供したい」と新総裁。
●不動産価格急騰
 国立統計経済研究所などの発表によると、この1年間でアパートや一戸建てなどの不動産価格が13.5%上昇していることがわかった。セーヌ・サンドニ県で20.3%、ヴァル・ド・ラ・マルヌ県で17.5%などパリ近郊の上昇が著しい。また1997年からの7年間で、パリ、ローヌ・アルプ県などでは不動産価格が倍以上になっている。