ネクラブへようこそ。
パリにはクラシック映画上映後に、映画のプロと作品について意見が交わせるシネクラブがある。映画代を払えばもちろん誰でも参加可能だ。
●Cine club Claude Jean-Philippe
ジャーナリストでドキュメンタリー監督でもあるジャン=フィリップ氏主宰。91年から続く。毎日曜11時。
L’Arlequin : 76 rue de Rennes 6e
M。 Saint-Sulpice
●Cine club de l’Archipel
ポジティブ誌やZurban誌で執筆しているNT Binh氏が進行役。毎火曜19時と21時半。
Archipel : 17 bd de Strasbourg 10e
M。 Strasbourg-Saint-Denis
●Cine club des Cahiers du cin士a
月一度、火曜20時。日時はカイエ・デュ・シネマ誌やサイトで確認。
http://cinema.pantheon.free.fr/event.htm
Le Cinema du Pantheon :
13 rue Victor-Cousin 5e M。 Luxembourg
●Cine club de la Pagode
月一度、火曜20時半。日時は雑誌で要確認。
La Pagode : 57 rue de Babylone 7e
M。 Saint-Francois-Xavier
クロード・ジャン=フィリップさん
(L’Arlequinのシネクラブ主催)
「絵画や小説と同様、映画を芸術として保護するのはこの国の伝統です。
チャップリンを芸術家として擁護したのもフランスでした」
どの映画館に行こう?
●巨大なスクリーンなら
UGC、Gaumont、Patheなど大手シネコン、Le Grand Rex、Max Linderなど。
●良質の新作なら
MK2系列、Le Balzac、L’Arlequin、Le Cinéma des Cinéastes、Le Cinema du Pantheonなど。
●クラシック作品なら
Action系列館(Grand Action、Action Ecoles、Action Christine)、Le Champo、Reflet Médicis、Mac Mahonなど。
●個性的な映画館で見るなら
La Pagode、L’Entrepot、Lucernaire、MK2 Quai-de-Seine、Studio 28、Archipelなど。
●独特のセレクションなら
Latina、Accattone、Espace Saint-Michel、Saint-Andre-des-Artsなど。
●見逃した映画を見るなら
Studio Galand、Denfert、Grand Pavoisなど。
映画の中の映画館。
『大人は判ってくれない』のジャン=ピエール・レオーは、クリシー広場近くの映画館で『不良少女モニカ』のスチールを盗み、『勝手にしやがれ』のベルモンドは、名画座Mac Mahonでボガートに憧れ「ボギー」と呟く。『女と男のいる舗道』のアンナ・カリーナは、サン・ミッシェルの映画館で『裁かるるジャンヌ』を観て涙をこぼし、『突然炎のごとく』のジャンヌ・モローは、映画館Studio des Ursulinesでジムと再会し、また三角関係へ。でも40年後に映画館で同作品を見るアメリ嬢は、大人の三角関係よりも壁につたう虫の方が気になるみたい。
1)映画を見る頻度 2)最近気に入った作品 3)好きな映画館 4)ちょっと一言
ジョアキンムさん(50歳)映画監督
1)月に3、4本。
2)『De battre mon coeur s’est arrêté』
3)Majestic Bastille
4)僕の見たい映画を探すのには AlloCiné(映画サイト)で十分さ。
フィリップさん(41歳)家具職人
1)年に1回くらい。
2)『La Chute』
3)La Pagode
4)映画館La Pagodeは建物だけでも一見の価値があるよ。
カミーユさん(22歳)学生
1)月に約30本。
2)『Rivers and tides』
3)L’Arlequin
4)優れた映画でも入りが悪いとすぐに公開打ち切りになるのが残念だ。
ジュハナさん(29歳)会計士
1)月に3、4本。
2)『Kingdom of Heaven』
3)Gaumont Champs-Elysees
4)値段は高いのに、やたらに小さいスクリーンの映画館は悲しいわ。