Autour d’un verre– よりぬきのワインを飲みながら食事をしたい。

 ベルヴィル街にある〈Le Baratin〉がパイオニアだと思うけれど、ボルドーとかブルゴーニュなどとこだわらず、おいしいナチュラルワインを飲ませてくれる店が少しずつ増えている。この店もその一つ。カリフォルニア出身のケヴィン君が選んだ素晴らしいワインが揃っている。
 おなかがそれほどすいていない人は、生ハムにカンタルチーズをのせて焼いたトーストtartine auvergnate(ぱりっとしたサラダも付く。7.5
)でワインというのもいいけれど、きょうはグラン・ブルヴァールを散歩した後なので、おなかがすいている。そこで、本日の一品の中から、友人はニジマスのグリル、ボクは牛の頬肉の煮込みをとった。どちらも9€。ワインは、ケヴィン君のすすめで、L’Angloireというコット・デュ・ローヌを1本(20)とった。

 このL’Angloireが想像以上の素晴らしさ。スグリgroseilleのような赤い果実とコショウのようなスパイス系の風味がみごとに溶け合ってとろっとした飲み心地。うまい! お皿が届く前に3分の1が消えてしまった。

 ニジマスは焼き方が抑えてあるので、新鮮なニジマスならではの風味を楽しめる。腹に詰めてあるコリアンダーなどのハーブの香りがうれしい。牛肉の頬肉の方はどこまでも柔らかく、赤ワインベースのソースがたっぷりついてくる。多めに入っているニンジンがうまい。
 デザートは、赤ワインをグラスで一杯ずつとって、チョコレートケーキ(3.5€)を二人で一つとった。昼ごはんならもうこれで充分。天然ワインならではのあったかい酔い心地で外に出ると、冷たい風が、頬を気持ちよくなでてくれた。(真)

21 rue de trévise 9e 01.4824.4374

M。Grands Boulevards/Cadet 日休