「米国の大統領選挙は平和と民主主義への新たな機会となった。イスラムのファシズムによるテロと脅威に立ち向かうためには強国アメリカの力が必要だ」
超リベラル派でとおるアラン・マドラン国民議会議員。
「ビンラディンがブッシュ大統領に手を貸したといってもいい。これからまた4年間、戦争の論理で動いている権力主義的な政府と付き合うことになるだろう」
緑の党のノエル・マメール。
11月1日、ピレネー山脈アスプ谷で、イノシシ狩りをしていたハンターが、「身を守るために」雌グマ1頭を射殺。「カネル」と呼ばれていたこのクマは何度か出産もしていて、ピレネー山脈でクマが生き延びていくための最後の希望とみなされていた。子グマ1頭(写真)が残されたが、自力で生きていくことができるそうだ。
+16億€
2005年まで毎年5%の減税を公約していたシラク大統領。2002年度をみると、公約どおり所得税は90億ユーロ減ったものの、住民税や固定資産税などが106億ユーロ増えたために、差し引き16億ユーロの増税となった。
+3% +2%
原油の高騰に対応するため、エールフランス社はフランスで販売されている航空券の料金を、11月1日よりアメリカ、アジアなどの長距離国際線は3%、ヨーロッパや北アフリカなどの中距離国際線は2%値上げ。国内線の料金は据え置き。11月8日現在の原油価格は1バレル46.11ドル。
244万6200人
9月は失業率が0.3%下がり、失業者総数は6900人減って244万6200人に。
1200人
パリ市の各病院では、週35時間労働が適用されて以来、看護士不足がめだっているが、早急に1200人を新雇用することになった。
●14歳の少年が父母弟を射殺
10月28日、セーヌ・マリティーム県にあるアンクルトヴィル町で、14歳の少年が午後3時から5時半にかけ、自宅で母、弟、父を父親所有の猟銃を使って射殺。妹にも重傷を負わせた。犯行直後、少年は、家に鍵がかかっていて父親が中で倒れているのが見える、と警察に通報。その通報には不審の点が多く、少年の取り調べが始まったが、翌日、母親にせっかんされることが多く犯行を決意したと自供。少年は、ふだんは「天使のように」おとなしく、しっかりとした性格で学校の成績も優秀で、まだ謎の部分が多い。
●アラファト議長、フランスで治療
パレスチナ自治政府のアラファト議長(75)は、10月29日昼、「血液疾患」の治療のため、シラク大統領が差し向けた小型ジェット機で、アンマンを経由しパリ郊外に到着。その後、オー・ド・セーヌ県クラマール市にある軍病院に入院した。11月4日、容体が急変し、意識を失い昏睡状態が続いている。
●コートジボワールで仏軍兵士9人死亡
11月6日、コートジボワール南部にある行政首都ヤムスクロの空港から離陸した政府軍戦闘機2機が、北部の「新勢力」(旧反乱軍)支配地域の中心都市ブアケにあるフランス軍基地を爆撃。兵士9人が死亡、31人が負傷。その後も、アビジャン市内などを中心に、バグボ大統領支持派の「若い愛国者たち」が在留フランス人経営の店などを襲っているため、フランス政府は新たに700人の兵士を投入。コートジボワールには約2万人のフランス人が滞在している。
●ヴァンデ・グローブ・チャレンジ
これで5度目の〈ヴァンデ・グローブ・チャレンジ〉は、単独無寄港で世界一周 (アフリカ西部沖~ケープタウン南~暴風圏~南極一周~ホーン岬沖などを通過する東回りおよそ2万4000マイル)という究極のセーリング。11月7日午後1時、20艇がヴァンデ県のレ・サーブル・ドロンヌ港をスタートした。女性セーラー二人を含む海の勇者たちを見送るために、約27万人が各地から集まった。これまでの記録は前回(4年前)の覇者ミシェル・デジョワヨーの93日3時間57分32秒。
●反核運動の青年が死亡
11月7日午後2時半ごろ、ナンシー市から40kmの地点で、ドイツにある原子力発電所用の核燃料コンテナを輸送している貨車の通行を妨害しようとして、レールに鎖でつながれていたセバスチャン・ブリアールさん(21)が、列車に腕を切断され、出血多量で死亡。国鉄側は、カーブで視界がきかずブレーキが間に合わなかったと弁明。
●フランス人はブッシュ嫌い
米国大統領選挙直後、日刊紙〈Le Parisien〉が行った世論調査によると、ブッシュ大統領が再選されたことは良いことだ、と答えた人は23%。悪いことだ、と答えた人は65%。