Le Pre Verre– 過ぎゆく夏を惜しみつつテラスで乾杯。

 夏の名残を惜しみつつ、テラスで食事でもということで友人と5区のレストランへ。ここは、スパイスでアクセントをつけた料理と造り手の確かなワインが気軽に楽しめ、加えてグラスワインとコーヒー付きで12というランチコースが評判という店。ソルボンヌにもほど近いのだが、意外に静かな界隈にその店はある。
 本日のランチは、前菜に野菜のコリアンダー風味と、メインにレンズ豆入りのタラのブランダード。前菜は、ニンジン、セロリ、タマネギなどを一度煮て冷ましたものにロケットが添えてある。コリアンダーの香りとロケット特有のごまのような香りがあいまって、繊細な風味。野菜をたっぷり摂るには温野菜がいい。シンプルな1品だが、平凡なサラダなんかよりも断然気に入った。
 メインは、レタスが散らしてあるのでこれも冷製かと思いきや、その下はアツアツのブランダードと、手が込んでいる。タラの身は粗くほぐしてあり、塩加減も控えめでいい感じ。レンズ豆のピュレと合わせてあるので、見た目には感じないボリュームあり。隠し味のアニスも新鮮だ。味に変化がない通常のブランダードでは、飽きてしまってなかなか最後まで食べきらないものだが、ここのはレタス以外にも、パセリとオリーブ油のソースが彩りよく添えられていたりと配慮もあって、きちんと最後までおいしく食べられた。メルシー、シェフ!
 食事の後でそのシェフ、ドラクルセル氏と話ができてびっくり! 氏は、実は仙台に1年住んでいたこともあリ、ちょっとした日本通だったのだ。近々築地市場に関する本を出版するとか。アラカルトのメニューもよくよく眺めてみれば、misoやazukiなんて文字も並んでいる。次回はシェフおすすめのアラカルトに挑戦だ。(月)

8 rue Thenard 5e 01.4354.5947 日月休