パリの夏は、世界中の音楽が聞ける催しが、いたる所で無料(または格安)で行われる。 200以上のさまざまなプログラムが用意されているParis Quartier d’ete(www.quartierdete.com)は前号の16頁で紹介したばかり。 7月26日から8月1日まではマレ地区にあるH冲el d’Albretでジャズコンサート(01.4508.5525)。ジョー・スコフィールドトリオ(26日)、トーマス・スタンコカルテット(28日)などが聴き逃せない。 ジプシー音楽の祭典 L’Ete gitan(www.mondomix.com)はLa Villetteにあるテント風のライブハウスCabaret Sauvageで、7月24日まで。 ほかにも、ブローニュの森にあるOrangerie de Bagatelleでは、8月15日までショパン・フェスティバル(www.paris.fr)。ラ・ヴィレットの運河沿いでは、8月29日までエレクトロミュージック(www.lavillette.com)。 最近は若者たちや家族連れでにぎわっているBercy Villageでは、地下鉄のミュージシャンたちが8月31日まで毎週火・木曜日の18時から19時半までの間、コンサートを行っている(www.bercyvillage.com)。アフリカのカメルーンのダンス音楽、南米のアンデス民謡やブラジル音楽、オペラ、シャンソン、ジプシー音楽、ジャズなど、ジャンルの異なる音楽を、クラブメッドのバカンス村にいるような気持ちで楽しめる。(尚) |
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●Randy Weston アフリカ音楽、デューク・エリントン、セロニアス・モンクなどの影響を受けながら、独自のピアノの世界を切り開いてきたランディ・ウェストンがパリコンサート。聴いているとさまざまな風景が目に浮かんでくる。 27日/21h 。23euros(Fnacなどで)。 New Morning : 7-9 rue des Petites-Ecuries 10e 01.4523.5141 |
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C D
●Lila Downs “Una sangre” (Narada)
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●Beethoven・Schubert・Grieg (Naxos 8.110968) NaxosはSP時代の名盤を復刻しているが、リマスタリングがみごとで音質も生々しい。最近出た20世紀初頭の名バイオリニスト、クライスラーと名ピアニスト、ラフマニノフが共演しているバイオリンソナタ集が傑作。特にグリーグのソナタは、二人の息詰まるような演奏を聴くことができる。緩徐楽章のピアニシモの優しさ、3楽章のラプソディーの歌! この名演奏が10euros以下というのもありがたい!(真)
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