6月5日、フランスで初の男性カップルの結婚式を執り行ったベーグル市のノエル・マメール市長(緑の党所属)のところに、彼や同性愛者をののしる、ほとんどが無記名の、メールや手紙が2000通近く届いた。 結婚式当日も「ホモは強制収容所へ Les pédés en camp de concentration!」などと叫ぶ反対デモがあったが、手紙もそれに負けてはいない。「同性愛者にふさわしいのはガス室だ」、「私は緑の党を信じていたが、緑になるためにはおカマを掘り合わなくてはいけないのか?」、「猛犬を放って、お前の舌と睾丸を引きちぎらせ、ホモの新郎二人に食べさせたい」…。一部のフランス人の間に根強くはびこっている同性愛嫌悪が、暴力的な表現で露わになっている。 幸いなことに、この結婚式を支援する手紙も数百通送られてきた。83歳のおばあさんは「私は同性愛者ではありません。でも、民主主義は、他人に害をおよばさない限り、私生活をとやかく言ったり、罰したりすることではないと思います」と書いて、マメール市長を激励。(真) |