●ディッキンソン事件、8年後の裁判 1996年7月、ブルターニュ地方プレーヌ・フジェール町にあるユース・ホステルで、英国人キャロリン・ディッキンソンさん(13)が性的暴行を受け殺害された。その事件の裁判がレンヌの重罪院で行われていたが、6月14日、スペイン人のアルセ・モンテス被告(54)に、懲役30年(20年間恩赦不適用)の判決。重要参考人の一人だった被告は、事件から5年後に米国フロリダ州でわいせつの疑いで逮捕され、DNA鑑定の結果、殺害現場で検出された犯人のものと一致していることが判明し、フランスに送還された。 ●マメール市長に1カ月の停職処分 フランスで初の同性カップルの結婚式を執り行ったジロンド県ベーグル市のノエル・マメール市長に対し、6月15日、内務相は1カ月の停職処分を命じた。 ●EDF、GDFの組合、抜き打ちスト 現在、フランス電力公社EDFとフランスガス公社は100%国有だが、メール前経済相は、両社を四つの会社に分け、資本の49%を民間に移譲する案を発表して、両社の各組合の激しい反対にあった。サルコジ経済相は、資本の71%は国の管轄下に据え置きという代案を出したが、組合の勢いは治まらず、7月15日、フランス各地で抜き打ちスト。ポワチエのラファラン首相宅や、ジロンド県のセリエールMedef(フランス経営者連合)会長の別荘などの電源を一時的に止めたりなど、マスコミ向けにアピール。 |
「2年前、民衆運動連合(UMP)は、私たちフランス民主連合(UDF)を消滅させようとやっきになった。だが、今度の欧州選挙で、両党の票をごちゃ混ぜにできないことがわかっただろう」 中道派UDFのリーダーの一人。 「人間も例外ではなく、自然同様に公害の犠牲者であるということが、フランスでもようやく認められた」 健康・環境計画(PNSE)に関し、世界自然保護基金のベルナール・クレサン。 「国のレベルでの保健衛生に関する認識が、フランスには欠けていた」 健康・環境計画(PNSE)発表に出席したドゥスト=ブラジ厚生相。 |
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SOLDES ! SOLDES ! 6月23日から パリでも一斉バーゲンセール。 一部のブティックには、前日の午後10時頃から長い列。 零時を合図に、目当ての商品に向かって殺到! |
●9月からハイパーで値下げ 6月16日から17日にかけて、ハイパーで売られている1万5000種の商品を値下げするよう、サルコジ経済相は、大手ハイパーや食品製造業の代表と再交渉。9月から2%値下げすることで妥結に達した。消費者団体UFCは値下げ率が不十分であるとし、署名を拒否。 ●健康・環境計画(PNSE) 6月21日、ラファラン首相は、国の健康・環境計画(PNSE=Plan national sante environnement)を発表した。フランスではガンの7~20%が環境の悪化が原因であり、大気汚染で毎年3万人が死亡し、100万人近くの人が仕事場で発ガン性物質に触れていることを、公式に認めた上で、「空気をきれいに保ち、水質を改善することが、国にとっての大きな目標である」と発言。2010年までに自動車の排気物質を30%減らす、2008年までにレジオネラ菌の感染者を50%減らす、など12項目を掲げた。具体策の一つとして、四輪駆動車や高級車には3200rまでの付加税を課し、ディーゼル微粒子除去フィルターを装備した小型車には700rまでの割引制度を設ける予定。 ●長距離バス横転、11人死亡 6月22日21時過ぎ、ポワチエ近くの国道10号線で、ベルギーからモロッコに向かう途中の長距離バスが、道路を外れて何度も横転し、23日午前2時現在で死者11人、負傷者38人(うち重傷12人)。事故当時、激しい雨が降っていて道路が滑りやすい状態になっていたが、乗客の証言によれば、バスは時速120kmを超すスピードを出していたという。 |
57.21% フランスで6月13日に実施された欧州議会選挙の棄権率。第5共和制になって以来、大統領や各種議員を選ぶ選挙では最高の棄権率。世論調査によれば、34歳未満の棄権率はなんと78%。 1154euros 2354万3000トン 32% |