最近フランスで目にする広告やコマーシャルでハーフも含め東洋人の起用がよく目につきます。いままでルックスではインパクトの弱い東洋人が、企業のセールス向上のために広告を飾るということはごくわずかでした。いまだにショービジネスやモード界では圧倒的に白人、でなければスタイル抜群の黒人が活躍していますが、その中に東洋人を見つけることがとても多くなりました。
いろいろな雑誌が「瞑想」だの「自然治癒」などのテーマを組み、多くの企業や商品がZENをテーマに商品を考案し消費者を惹きつけようとしています。 そのイメージが東洋人にそのまま結びついており、 われわれ日本人も、 フランス人にとっては 「癒し系」 のキャラクターになっているのかもしれません。
高齢化社会がいよいよ本格的になる世の中で、心身の健康はもうブームというよりも、一人一人が真剣に考えていかなければならない課題となっているのでしょう。日本でも「仏教」や「健康」がテーマの商品や雑誌がよく売れているそうです。
わたしも新年の抱負は、ここ数年「バランスのとれた心身」だったり「何事も真面目に取り組む」ことであったりしますが、 それは毎年アップグレートされることなく、 再インストールされているような気がします。 今年は 「いつでも禅の心を忘れない」 という項目を新規作成してみましょうか。 (イチ)