デザートはどうしよう?あっ、バナナがある。

Bananes poêlées au lait de coco

 友人夫婦が食べに来る。デザートはなににしようかな? タルトを焼く時間はないし…あっ、バナナがある…ココナツミルク風味の焼きバナナにしよう。
 ライムcitron vert半個の皮を薄くむいて、細いせん切りにし、果肉の方は搾っておく。小鍋にカップ1杯の水をとり、砂糖大さじ2杯を加えて火にかける。砂糖が溶けたらライムの皮を加える。グツグツと5分ほど煮たら、とり出す。ここまでを準備して置いて、あとは、さあこれからデザートというときに開始です。
 バナナ4本、あまり熟してないものがいい。皮をむき、白い筋を丁寧にとり除いたら、タテに二つに切り分ける。
 大きなフライパンに、バター大さじ大さじ2杯を加えて中火にかける。バターが溶けたら、バナナを切り口の方を下にして加える。数回ひっくり返しながら、きれいな焼き色がつくまでソテーする。5分くらいのものだ。火が弱すぎると、べとべとした感じになって焼き色もつかないので、注意です。こわさないようにバナナをとり出し、熱くしておいた大皿、あるいは個人用の皿に盛り付ける。
 フライパンを中火に戻し、ココナツミルク大さじ6杯とハチミツ適量を加えて混ぜ合わせる。ココナツミルクがこってりしすぎているときは、水を少し足しましょう。さらに、シナモン小さじ1杯、おろしショウガ少々、さきほどのライムの搾り汁を加えて混ぜ合わせ、ぐつぐつと沸騰させて、とろりとしたらソースのでき上がり。バナナのまわりに流し入れ、バナナの上にはライムの皮のせん切りを飾ります。大人っぽい味にしたいときには、バナナが焼き上がった時に、ラム酒でフランベ! 南の島の香りが漂うような、素敵な初夏のデザートです。
 こんなデザートには、コトー・ド・ラヨンやモンバジヤックのような甘口の白ワインを飲むのも悪くない。(真)

●ライム citron vert

 ふつうのレモンより少し高いけれど、独特の香りと、切り口の若緑色が鮮やかなライムをもっと利用したいものだ。カリブ海風のラム酒ベースのカクテルには欠かせないが、薄くスライスしてペリエや白ビールに浮かべるのもきれい。料理なら、皮ごと小さく刻んでから、タイやベトナム風のサラダに混ぜ入れたり、さまざまなドレッシングに加えたりするといい。魚や肉を漬け込むときのタレや魚のパピヨットなどに搾り入れるのもおすすめだし、細く刻んだ皮は、ユズの皮がわりに、冷やっこや鍋ものの薬味になってしまう。

●ココナツミルク

lait(crème) de noix de coco

 中華やインドの食料品店には、何種類かのココナツミルクの缶詰が並んでいる。ミルク状のものとクリーム状のものがあるのに、缶詰の表記が曖昧なので、ときどき間違ってしまう。経験で覚えるしかありません。全体の濃さが一定になるように缶を開ける前によく振ることが大切だ。東南アジア風のサラダやデザートだけでなく、魚介類や肉のソテーなどに加えれば独特の風味。カレーに加えれば、辛みを丸くしてくれて、風味がさらに増す。エスニック料理を作ることが大好きな人は常備したい。

●盛り付け用のお皿を熱くする方法

 熱々がおいしい料理は、あらかじめ熱くしておいたお皿に盛り付けるとベストです。さあ、どうする? 以前はお皿を温めるスペースをとってある暖炉などもあったものだ。最近は、電気のヒーターでお皿を温めるという専用器具も市販されている。でも、オーブンを60度に合わせて(目盛り2程度)あらかじめ熱くしておき、そこへ数分お皿を入れるというのが一番簡単。オーブンのない人は、お皿を熱湯にしばらくつけてから布巾でぬぐいましょう。