●インターネットによる所得申告 予算担当省は、2002年度の所得申告をインターネットで行った人は、昨年度の11万7000人を大幅に上回り、すでに50万人を超えていると発表。郵送による所得申告の期限は3月24日までだったが、インターネットによる申告は、地域によって異なるが、1週間から3週間期限が延長される、という利点がある。 ●カフェの経営者に有罪判決 昨年10月3日、ブルゴーニュ地方で、酔っぱらい運転により若者3人がひき殺される事故があり、運転していた男だけでなく、事故直前にその男に750ccのキール酒を出していたカフェの経営者も訴えられていた。ディジョンの軽罪裁判所で、検事は「酔っぱらい癖があり、車で帰ることがわかっている客に、これだけの量のアルコール飲料を出すのは、仕事だからではすまない」と強く糾弾、4月2日、経営者に禁固2カ月の有罪判決が下された。 ●公務員は定年制改正法案に反対 政府は、高齢化社会に対応するための定年制改正法案を準備中。定年にともなう恩典を受けるのに必要な就労年数を、公務員の場合も、現行の37年6カ月から民間並みの40年に引き上げることなどが盛り込まれる見込みで、4月3日、これに強く反対する公務員たちが、CGT(労働総同盟)などの呼びかけでデモ。フランス全国で、主催者側によれば60万人が参加した。パリでは地下鉄や郊外線の本数が激減したために大混乱。 ●首相がテレビで記者会見 公務員の大がかりなデモが行われた 4月3日夜、ジャン=ピエール・ラファラン首相がテレビで記者会見。2003年の経済成長にブレーキがかかっても2004年の減税は続行する、定年に必要な公務員の就労年数引き上げは2008年までに徐々に実現する、2県に分かれているコルシカ島を1県に統一するための島民投票を夏前に行う、財政難を補うために国が所有する土地や建物の一部を売却する、など政府の方針を発表。ところが翌日Louis-Harris社が行った世論調査では、首相の支持率は20日前に比べて9%落ちて、49%。首相は楽でない。 ●デビスカップ準々決勝 4月4日から6日にかけてトゥールーズでデビスカップ準々決勝が行われ、フランスチームはスイスチームと対戦。1勝2敗の成績で、最終日のシングルスに望みをたくすことになったが、フランスチームのベテラン、ファブリス・サントロ選手は、世界第3位にランクされるロジェ・フェデレール選手の変化ある攻撃に終始圧倒されて完敗(1-6、0-6、2-6)。準決勝進出はならなかった。 ●パリ国際マラソン 4月6日のパリ国際マラソンは、ケニアのマイク・ロティッチュ選手が2時間6分33秒という大会新記録で優勝。昨年の覇者、フランスのブノワ・ツビルチェレウスキ選手は、フランス新記録の2時間6分36秒で2位に入った。 ●フランスでの重症急性呼吸症候群 重症急性呼吸症候群が中国などを中心に世界的に広がっているが、フランスでは、ハノイの病院でこの新型肺炎の治療に当たっていた医師が最初の感染者。4月7日現在、ほかに感染者1人、感染している可能性が強い人が2人、感染しているおそれがある人が1人。そのうちの3人は同医師と同じ飛行機に乗ってフランスに帰国し、もう1人はハノイで同じホテルに滞在していたことがわかった。 |